まず、Tを大きくすると、直方体は、「倒れるor滑り出す」ということはイメージできると思います。
で、今回は問題文に、「はじめ直方体は静止していたが、Tを徐々に大きくすると、やがて点Bを回転軸として倒れた。」とありますので、滑る前に倒れます。
次に、静止摩擦力というのは、静止している物体に対して働く摩擦力であるが、耐えられる限界というのがあり、その限界値が最大静止摩擦力であり、それを超えると、物体は滑り出し、以降は動摩擦力(動いている物体に対して働く摩擦力)が働きます。
つまり、静止摩擦力というのは、最大静止摩擦力以下だよね、という事です。
ただ、ここでややこしいのが、静止摩擦力が最大静止摩擦力になった時は、滑り始めると考えれるよねというのがあります。
どういうことかと言うと、例えば、最大静止摩擦力が10Nの物体(質点)があったとして、ここまでの話を踏まえると、10Nを超えた力を加えると滑り出すんですけど、滑っている時間軸におけるt=0のタイミングっていうのは、静止しているので、10Nですよね。したがって、滑り始める(t=0)においては、まだ最大静止摩擦力が働いているという状況です。
(もうちょっと違う捉え方をするならば、10.000…1Nでも力を加えたら、滑り出しますが、0.000…1Nなんてほぼ無いようなものじゃないですか。じゃあ、10Nで滑り出すってみなしてもokだよねってことです。)
ここまでの話を整理すると、
静止摩擦力は最大静止摩擦力以下→F <= μN→N=W、F=T(力のつり合い)→T <=μW
ただし、物体は滑り出す前に倒れる、つまり、静止摩擦力が最大静止摩擦力となって、滑り出すことはないので、上の式から=を取っ払って
T <μW
となります。(長くなって申し訳ないです。)