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國中

「AIは哲学しているのか亅という中3の教科書に載っている文章があるのですが、p78、10行目のそのような知性観とは、何を指しているのかわかりません。また、同じページの12行目のこの点とは何を指しているのでしょうか?また、12行目の哲学の新次元とは具体的にどういったことでしょうか?
そもそもこの文章題はどのような問題が出されるかわかる人いますか?

エー アイ AIは哲学できるか もりおか まさひろ ありそう うな でない 森岡 正博 目標 人工知能(AI)の進歩はめざましい。囲碁や将棋の世界では、もう人間は人工知能に勝て なくなってしまった。その波は、さらに広がっていくだろう。学者もその例外ではない。これ まで学者たちが行ってきた研究が、人工知能によって置きかえられていく可能性もある。特に、 私が専門としている哲学の場合、考えることそれ自体が仕事内容の全てであるから、囲碁や将 棋と同じ運命をたどるかもしれない。この点を考えてみよう。 てつがく ●「哲学」など、筆者のあげている言葉 の内容を捉える。 ●事例や主張が適切かを考えながら読む。 ●文章の内容について検討したり、吟味 したりしながら筆者のものの見方や考 え方を捉え、自分の考えを述べる。 1128 カント まず、過去の哲学者の思考パターンの発見は、人工知能の最も得意とするところである。例 えば人工知能に哲学者カントの全集を読み込ませ、そこからカントふうの思考パターンを発見 させ、それを用いて「人工知能カント」というアプリを作らせることはいずれ可能になるであカウモドイツの哲学者。 ろう。人間の研究者が「人工知能カント」に向かっていろいろ質問をして、その答えを分析す ることがカント研究者の仕事になると私は予想する。この領域では人工知能と哲学者の幸福な 人工知能に過去の哲学 者になりきってもらい、今 の研究者が分析対象に すること。 一七二四一八〇四 分析する 中予想する 領域
全国の哲学者が考えそうな 哲学的思考パターンを分析できる ろう。 人間の研究者が「人工知能カント」に向かっていろいろ質問をして、その答えを分析 分析する ることがカント研究者の仕事になると私は予想する。この領域では人工知能と哲学者の幸福な人間 予想する □領域 うりもさらに深くカットについて理解できる 共同作業が成立する。 ちちゅかしゅつ ・抽 →取り出すしぼり出す・引き出すねき出す 次に、人工知能に過去の哲学者たちの全てのテキストを読み込ませて、そこから哲学的な思 考パターンを可能なかぎり抽出させてみよう。すると、およそ人間が考えそうな哲学的思考 パターンがずらっとそろうことになる。それに加えて、過去の哲学者たちが見逃していた哲学 的思考パターンもたくさんあるはずだから、人工知能にそれらを発見させる。 〇〇哲学者が表現しそうな思考 その結果、「およそ人間が考えそうな哲学的思考パターンのほぼ完全なリスト」ができあが るだろう。こうなると、もう人間によるオリジナルな哲学的思考パターンは生み出されようが。 ない。将来の哲学者たちの仕事は、哲学的人工知能のふるまいを研究する一種の計算機科学 に 近づくだろう。 哲学者でいる意味 * なぜ? 反語 しかし根本的な疑問が起きてくる。 この哲学的人工知能は本当に哲学の作業を行っているの だろうか。外部から入力されたデータの中に未発見のパターンを発見したり、人間によって設 定された問いに解を与えたりするだけならば、それは哲学とは呼べない。断定 そもそも哲学は、自分自身にとって切実な哲学の問いを内発的に発するところからスタートす るのである。例えば、「なぜ私は存在しているのか?」とか「生きる意味はどこにあるのか?」と いう問いが切実なものとして自分に迫ってきて、それについてどうしても考えざるを得ないとこ ろまで追い込まれてしまう状況こそが哲学の出発点なのだ。人工知能は、このような切実な哲学 の問いを内発的に発することがあるのだろうか。そういうことは当分は起きないと私は予想する。 25 5 古代から現代に わたって全世界の 哲学者が考えとり それな 人工知能に過去の哲学者 たちの全テキストから、人間が 考えそうな哲学的思考パターン を抽出させ、それに、人間 が見逃していた哲学的 思考パターンを加えたもの 抽出 類 ふるまい 文 そもそも 切実 内発
哲学的に間という類の証しである ↑と考えられてきた活動や能力 りになる が、将来人工知能」もできるよ * しかしながら、もし仮に、人間からの入力がないのに人工知能が自分自身にとって切実な哲 学の問いを内発的に発し、それについてひたすら考え始めたとしたら、そのとき私は「人工知 能は哲学をしている」と判断するだろうし、人工知能は正しい意味で「人間」の次元に到達し たのだと判断したくなるだろう。 自分から 他からコントロール 哲学的には、自由意志に基づいた自律的活動と普遍的な法則や真理を発 が、人間という類の証しであると長らく考えられてきた。しかしそれらは将来の人工知能に よっていずれ陥落させられるであろう。 人工知能が人間の次元に到達するためには、それに加えて、内発的哲学能力が必要だと私は 考えたい。人工知能の進化によって、そのような「知性」観の見直しが迫られている。もちろ ん、彼らが発する内発的な哲学の問いはあまりにも奇妙で、我々の心に全く響かないかもしれ 以外の別の一生との大 ない。この点をめぐって人間と人工知能の対話が始まるとすれば、それこそが哲学に新次元を さる思考能力 開くことになると思われる。内発的な哲学の問いが、人間と人工知能とでは 森岡 正博[一九五八―異なるということ。 高知県に生まれた。哲学者。 とがある。 よった。 著書に「無痛文明論』 『まんが 哲学入門』な <出典> 二〇一八年一月二二日付の新聞記事に なぜ? 証し 陥落 人工知能が発する肉発的な □図図哲学の問いに人間が 判断する 次元 普遍的 も共感できな遍 もし仮に 人埃能が発する内 発的な哲学の問い 人間が発する内発的な 問いとは異なるから。 かもしれない maybe 78
aiは哲学してるか

解答

まず要約しました。
前半ではAIは与えられた問いを答える(僕は外発的哲学と呼ぶ)ができるようになりつつあるが、自ら問いを考える(内発的哲学)は人間にしかできないのではないかと述べています。しかし筆者はこの知性観は見直すべきと考えます。つまり筆者はAIはいつかは内発的哲学能力を獲得し、完全に哲学できるようになると予想し、やがてAIが考えた問いをAIと人間が対話して解く新次元の哲学が開くと考えています。

この知性観とはなんですか 
←ここではAIには内発的哲学はできないという考え方を指します

この点とはなんですか? 
←この点とAIには理解できる(心に響く)が人間には理解できない(心に響かない)問いのことです。

哲学の新次元とは具体的になんですか
←哲学の新次元とはAIの考えた問いに対して人間とAIが対話していく哲学です。

そもそもこの文章題はどのような問題が出されるか
←分かりませが、~であるという部分に棒線部を引いて、こう言えるのはなぜですか?という問題や抽象的な言葉(内発的哲学能力など)はどういうことですか。という問題が出るのではないでしょうか。

自分は国語が苦手ですが、自分なりに答えてみました。もしわからないところや間違っているところがあれば教えてください。

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