Japanese
國中

毎年私立の問題にジャンルと成立時代を答える問題があってこの古文もあるのですがどうやったら鎌倉時代の説話とわかりますか?!!
解説ないのでお願いします!!

次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。 ※つくし ぶぜんのかみ かげゅしゅうこうありくにきゃう 勘解由 相 公有国 卿、若かりけるころ、父、豊前守に具して、筑紫に 父である豊前守に同行して、 たいさんぶくん ありける時、父、にはかに病を受けて死にければ、有国、泰山府君の祭を たてまつ 法のごとく、心をいたしてし奉りけるに、三時ばかりありて、生き返り 行い申し上げたところ、 きゃう えんま ていはく、「われ、閻魔庁に召されたりつるに、美麗なる饗 をそな ※みゃうくわん ※すけみち へたるによて、 返しつかはすべき由、定めあるに、冥官一人、輔道 決まりがあるので、 をば返しつかはさるるといへども、 有国をば召さるべし。 そのゆゑは、 というけれども、 その道のものにあらずして、その祭をつとむ。そのとが、なかるべきにあ なしとするわけにはい らずと申すに、また座に着きたる人、『有国、とがあらず。その道のもの けない かうやう さた なき遠国の境にて、孝養心にたへず、この祭をつとめたらむ。沙汰に及ぶ 有罪にする必要 我慢できず、 べからず」と申すに、着座の人々、みな「これに同じ」と申すによて、 はない 今返されたるなり」】といひけり。 ※しゅいんかんくわ せいじ かの修因感果の、かぎりなき政事の中にも、かやうのことにつきて、な 無数のお裁きにおいてさえ、 みゅうりょおのおの ほ冥慮 各別なり。いはむや人間をや。しかれば、賞をばすすめ、刑を そうであればこそ、 ばなだめて、慈悲をさきとせむこと、さだめて、上は天意に達し、下は 人望にかなはむものをや。 (新編日本古典文学全集 「十訓抄」より) 勘解由相公・ ・官職。そ さい

解答

「十訓抄」(じっきんしょう)って出典が書いてあるので、そのタイトルの成立時代とジャンルを覚えていれば正答できると思います。

日本史で時代別に覚えた文学作品の知識があれば、それを流用できますね。

今回の十訓抄は、鎌倉時代の説話集です。教訓の「訓」です。当時の教訓とは、仏教的教訓。
なお説話集には、仏教パート(ありがたいオチがつきがち)や民話パートがあります。

歴史物語なら「花大今水増」(花大根、水増し)とか? ちょっとマイナーめ。
あとは三代随筆「枕草子、方丈記、徒然草」とか? これは時代も含めて頻出。

過去問を知らないので出題傾向はわかりませんが、こんな感じで覚え方はありますね。

参考書(国語便覧とか)などで、いわゆる「文学史」としてよく取り上げられている古典を覚えてみてください。
「文学史 古典」とかでググるのもおすすめ。覚え方が載ってます。

伊勢や源氏、平家なら簡単ですけど、今昔や宇治拾遺、蜻蛉や更科、大和や平中、太平記、とかだときついですかね?

きっと基本は覚えられますし、めっちゃ変な出典でも数点失うだけだし、気軽にいきましょう。

十訓抄は、そりゃ知ってればいけますけど、わりとマイナーどころの出題ですね。高校受験なら正答率低そう。

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