気体は温度一定条件下で加圧していくと液化します。
イメージしやすいかどうかはわかりませんが、この現象を利用した例があります。
カセットコンロのボンベを例にあげます。このボンベの中身はLPG(液化石油ガス)で液体です。しかし、使用時は気体を噴出させています。
これはLPGの保存方法に秘密があります。常温常圧下で気体である石油ガスに高圧を掛けて液体にしてからボンベに保存しており、それが空気中に放たれるため気体に戻っているのです。
高圧ボンベを採用するメリットは、容量性と温度性のためです。気体よりも液体の方が体積が小さいため、同じ容器により多くの燃料を保存できます。また、高圧を掛けているので、(限度を超えない限り)常温下で自由に運搬することができます。