ページ1:

中学生の春。
まだ名前も知らない君に恋をした。
きっかけは一目惚れだった。
桜の木を眺めている君に恋をしたんだ
僕は君の名前を知らないし話したこと
もないし、 今日初めて会ったばかりだ
けど･･･
まるでいつか咲く桜が風に揺れるよう
に僕の心は揺れた。

ページ2:

あの子は不思議な存在。 休み時間にな
ると桜の木の下で桜のつぼみを眺めて
いる。
独りでずっと、チャイムがなるまで、
独りでじっと
「友達いないの?」
これが僕の初めての言葉だったね。
咄嗟に出てきた言葉に僕自身がすごく
焦ったのを覚えているよ。
君は驚いたように一瞬僕を見て、少し
微笑んで一枚だけ咲いた桜の花びらを
見つめながら首を縦に振ったね。

ページ3:

その表情はどこか寂しげで、悲しい青
が混ざっているようだった。
「じゃあさ、僕と毎日ここで桜を見よ
う」
初めての約束。
君は、まっすぐ僕を見て笑顔で首を縦
に振った。その顔はまるで桜みたいに
綺麗でずっと見ていたくなるほどだっ
た。
君に恋をした、 まだ桜が咲いていない
時から僕達は毎日桜を見上げて笑いあ
った。

ページ4:

何日かたって、 つぼみは完全に花を咲
かせた。
やっぱりこの子が好きだ。
と君をみて感じた。
僕は二人が恋人になる日を夢見ていた
いつか、二人で手をつなげる日が来る
といいなって・・・

ページ5:

･･･風に揺れる桜を横目に、この時の僕は
そう思っていた。

ページ6:

好評だったら続きます!
恋愛相談受け付けるのでぜひ!
リームでした(*´∀`)