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4.遺伝情報の発現 T07
思考判断作図
791.バイオテクノロジー■次の文章を読み,下の各問いに答えよ。
PCR 法では,DNA ボリメラーゼ,プライマーと呼ばれる短い1本鎖DNA, 鋳型となる
2本鎖 DNA, 4種類の塩基をもつヌクレオチドが必要である。 DNA ポリメラーゼは,プ
ライマーの3末端に鋳型 DNA の塩基配列と相補的な塩基をもつヌクレオチドを付加する。
ただし、
呼ばれる DNA 断片の塩基配列決定法は DNA ポリメラーゼを用いる DNA 複製反応であ
るが、通常の4種類のヌクレオチドに加えて,新たに合成された DNA に取り込まれると
以降の DNA 合成を止める特殊なヌクレオチドを加える必要がある。 たとえば, アデニン
をもつ特殊なヌクレオチドを少量加えた反応液では,さまざまな箇所で特殊なヌクレオチ
ドが取り込まれて DNA 合成が停止する。同様に,他の3種の塩基についても特殊なヌク
レオチドを加えて別々に反応させる。その後,
片の泳動パターンから鋳型 DNA の塩基配列を決定することができる。
問1. PCR で好熱性細菌の DNA ポリメラーゼが使用される理由を30字以内で記せ。
問2. PCR により,次に示したDNA が増幅された。PCR に使用した2種類のプライマー
の塩基配列を5側を左にして記せ。ただし, プライマーは10塩基からなるものとする。
5°-CATAAACCCCGATGCACCCCGATGCACCCCAGTCCAACGGACGATCTCGAGGACTTCA-3"
れ
(a鋳型となる2本鎖 DNA を1本鎖にする変性反応が必要である。サンガー法と
4種類の反応液を電気泳動し,DNA 断
3-GTATTTGGGGCTACGTGGGGCTACGTGGGGTCAGGTTGCCTGCTAGAGCTCCTGAAGT-5'
既3. PCR で2本鎖 DNA を1本鎖にする理由を30字以内で記せ。
問4.下線部(a)について, 図1は, ある DNA 断片
を増幅する際の反応温度の時間変化の一部を示し
たものである。変性反応に相当する部分を図中の
ア~ウから選べ。
問5, 下線部b)について, 図2は, 4種類の反応液
を異なるレーンで電気泳動した結果である。この
DNA 断片の泳動パターンから, 泳動された DNA
の塩基配列を5側を左にして記せ。
問6.図2と同じ塩基配列決定実験
/をくり返したが, ddCだけを加え
るべき反応液に, 誤って ddT も
加えて反応を行った。この失敗に
気づかず,電気泳動した場合, 図
2にはない DNAのバンドが現れ
た。2回目の実験で新たに現れる
バンドを図2に描け。
100
ア
80
60
40
時間
図1
レーン1(ddCを加えた反応液)
レーン2(ddGを加えた反応液)
レーン3(ddTを加えた反応液)
レーン4(ddAを加えた反応液)|
I
電気泳動の向き
図2
(16. 筑波大改題)
セント
問5. ddA, ddC, ddT, ddG が取り込まれると, そこで DNAの合成が止まるので, 付加された最後の
塩基がそれぞれA, C, T, Gであるヌクレオチド鎖ができたことがわかる。
第4章
遺伝情報の発現
ウー
ウー
温度(C)