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生物と遺伝子
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27. (酵素反応の連続) 次の文を読み, 以下の各問いに答えよ。
Q1 生体内でおこる化学反応は,ふつういくつもの連続した反応で成り
立っている。 ある生物の細胞内では,図1のように物質 ①が最終的に物
質④に変化し,この過程には酵素 X, Y, Zがはたらいている。 通常,
この生物は酵素 X, Y, Zのすべてをもっていて(これを「野生株」と
いう),培養液に物質 ①を加えておくとそれを取り込み, 酵素反応が進
んで物質④ができて,生育できる。また,この生物は物質 ② ③ ④も生体
内に取りこんで用いることができる。しかし、酵素X, Y, Zのいずれ
か一つがはたらかなくなった個体は,物質①を加えても反応が途中で止
まってしまい,生育できない。 特定の酵素をもたない個体(I, II, III)
に図1の①~④に該当する物質a〜dを与えたところ,次のような結果
になった。
結果
・I(酵素Xがはたらかなくなった個体)は,物質a, b, dのいずれ
か一つを加えると, 生育できた。
・II(酵素Yがはたらかなくなった個体)は,物質a またはdを加える
と生育できた。
情報の整理
II(酵素Zがはたらかなくなった個体)は,物質 a を加えた場合のみ
生育できた。
・Ⅰ~Ⅲのどの個体も、物質cを加えた場合は生育できなかったが, 野
生林は物質cを与えると生育できた。
物質 ①
←
介
図1
酵素
X
(2
介
117
(3)
介
Y
Z
物質 ①~④はそれぞれ物質a~d のどれに該当するか。
物質①(
a
結果の
②
物質
物質②(db
db
物質③(ad
物質③(ad 物質④(C)
(2) 図2はヒトの体内でタンパク所涎ルとし