2022 11月演習⑦
H2Sは二価の弱酸であり, 水溶液中では①二段階で電離する。 一段目の電離定数Kは,
1.0×10-mol/L, 二段目の電離定数K2は, 1.0×10-14mol/L である。 また, 一段目と二段目
chox/0-21
を合わせた反応の電離定数Kは、K=(A) (mol/L) と求まる。
陽イオンを含む水溶液にH2Sを通じるとH2Sの濃度は0.10mol/L になる。 ここで,水溶液
の水素イオン濃度[H+] が 1.0mol/L であれば, 硫化物イオン濃度[S2-] は (B) mol/Lと求
110×10-22
まる。
銅(II) イオン Cu2+ と亜鉛イオン Zn²+ の濃度がそれぞれ 0.10mol/L であれば、 沈殿を生じな
いと仮定するとモル濃度の積は [Cu²+][S2-]=[Zn²+] [S2-]=(C_2²) (mol/L)2 と求まる。 硫化
銅(II)CuS の溶解度積は6.5×10-30 (mol/L) 2 であるため, CuSの沈殿は 2 (生じる ・ 生じない)。
また,硫化亜鉛ZnSの溶解度積は2.2×10-18(mol/L) ²であるため, ZnSの沈殿は生じる
生じない)。
10X10
(1) 下線部①の二段階の電離反応を、一段目と二段目に分けて記せ。
(2) (A)~(C)にあてはまる数値を有効数字2桁で記せ。
(3) 下線部②と③の括弧内の語句から, 適切なものを選べ。
[17 岡山大〕
7 (4) マンガン(II) イオン Mn2+ を 0.010mol/L 含む水溶液に H2Sを通じて H2S の濃度を
0.10mol/L とした。 硫化マンガン (II) MnSが沈殿しはじめるときのpHを小数第1位ま
で求めよ。 MnS の溶解度積は 6.0×10-16 (mol/L)2, log102=0.30, log103=0.48 とする。
(5) 硫化水素の全濃度[H2S] + [HS-]+[S2-] をαとしたとき, 水溶液中の硫化物イオン濃度
[S2-] を, [H+], α, K1, K2 を用いて表せ。
〔千葉大〕