歴史的仮名遣い
歴史的仮名遣いという。これは、平安時代中期ごろの用例を基準としている。
歴史的仮名遣いの読み方
口語文に使われている現代仮名遣いに対し、文語文で使われている仮名遣いを
1語中·語尾の「は·ひ·ふ·へ·ほ」は、「ワ·ィ·ウ.工·オ」と読む。
いはひ(祝ひ)Dイワイ
くふ(食ふ)クウうへ(上)=ウェ
ただし、語頭に「は、ひ·ふ·へ,ほ」のある語が、他の語の下に付いて
複合語になった場合は、「ハ·ヒ·フ.へ,ホ」と読む。
例はつはな(初花)ハッハナ
2次のように母音が重なる場合は、長音で読む。
· アウがオーとなる
うちふす(うち伏す)ウチフス
ちょうおん一
例やう(様)
yau→yō
川ー
例いうげん (幽玄) 4 ユーゲン iugen→yūgen
イウがユーとなる
エウがヨーとなる
オウがオーとなる一
3「アフ」「イフ」「エフ」「オフ」も、1.2の原則に従う。
国から(ロ)→キョー kehu→keu→kyō
4「ゐ。ゑ,を」は「イ·工·オ」、「ぢ·づ」は「ジ·ズ」と読む。
例のなか(田舎)aイナカ
例せうと(兄人) ショート seuto→syōto
例おうな(編)
オーナ
Ouna→óna
ゑむ(笑む)aエム
をんな(女)→オンナ
なんち(汝) =ナンジ
みづから(自ら)aミズカラ
5助動詞「む」「らむ」「けむ」、助詞「なむ」などの「む」は、「ン」と読む。
例書かむ→カカン
6「くわ、ぐわ」は「カ·ガ」と読む。例くわんゐ(官位)2カンィ ぐわん(願) →ガン