H25久留米附設中入試問題
4 次の IⅡの文を読んで, 以下の各問いに答えよ。
I. わが国では古代から, 生活に必要な 「塩」は海水からつくられた。 古代の歌集 「万葉集」には、次のような短歌
がある。
②俊の海人の塩焼く" 嵐をいたみ 立ちぱらずにたなびく (万葉集 1246)
志賀鳥の海人の塩を焼く煙は風が強いのでまっすぐに立ち上らずに山にたなびいている。)
このことから,現在の福岡市東区にある志賀島でもさかんに塩がつくられていたことがわかる。
海水は、いろいろな物質の水溶液である。 ① 海水1kg中には平均35gの塩分が含まれている。 海水から塩をつ
くるには、できるだけ水分を減らして濃い塩水をつくり,それを煮つめる。やがて②溶けきれなくなった塩が
沈んでくるので、それを集める。 ③ 水に食塩を溶けきれるだけ溶かした食塩水は, 25℃での密度が1.20g/cm 3,
つまり体積1cmあたりの重さが1.20gである。 食塩の結晶の密度は 2.18g/cm3つまり1cm3あたりの重さが
2.18g である。
問1 上の短歌の 「塩焼く」という表現は、実際の塩の作り方にそって考えると, (a) 何を, (b) どうすること,
を指していると考えられるか。
問2 下線部 ① より 海水の塩分の濃度は何%か。 小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答えよ。
問3 下線部②で残ったうわずみ液を何というか。 また,この液はある食品をつくるのに使われる。 その食品として
適するものを次のア~カから1つ選び, その記号を答えよ。
ア.味噌 イ. 梅酒 ウ. 納豆
なっとう
豆腐 オ酢 カ. 菜種油
問4 下線部③の食塩水を何というか。
問5 25℃の下線部③の食塩水1リットル(=1000cm) から水分を完全にとりのぞくと食塩 318gが得られた。 この
食塩水の25℃での濃度は何%か。 小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答えよ。
問6 食塩の結晶 318gの体積は何cmか。 小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答えよ。
100
問7 問6の関係から考えると, 下線部③の食塩水の体積は、 それに含まれている食塩の結晶の体積に比べて何倍に
なるか。 小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答えよ。
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