四 次の古文を読んで、あとのから阿までの問いに答えなさい。(本文
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の左側は現代語訳です。)
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もろこしに道林禅師といへる人は、この世のあまりにはかなきことに
母国
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一堪へわびて、木の末にのみ住み侍りしを、白楽天見侍りて、鳥の巣の禅
耐えられな
くなって
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嗣などと名付けて、「和尚の栖 あまりに危ふく見えて侍る物かな」と
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会へば、和尚答ふ、「汝がこの世を忘れて交はり暮らすこそ猶危ふけ
れ」と云へり。また、楽天問ふ、「いかなるかこれ仏法」と。和尚答ふ、
しよあくまく さ しよぜん ぶぎやう
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「諸悪莫作諸善奉 行」
楽天云ふ、「このことわりは、三歳の嬰児も
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もろもろの悪を行うな」
もろもろの善を行え
知れり」。和尚云はく、「知れることは、三歳の嬰児も知れり。行ずる
ことは、八旬の老翁もまどへり」と云へれば、白楽天三礼して去れり。
の
八十製
(『ひとりごと』による)
(注) O 道林禅師=唐代の僧。
O和尚=修行を積んだ僧。
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O 白楽天=唐代の詩人·官吏,