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説明文のポイント
自然と人間
《知っておきたい考え方》
自然と人間の関わりをどうとらえるか
今回は、「自然と人間」というテーマについて学習します
わたしたちが生きていくうえで欠かすことのできない水や空気
は、自然が作り出しているものです。野菜やお肉、穀物などの食」
べ物も自然のめぐみですね。わたしたちは自然に生かされている一
のです
しかし、その自然をわたしたちは大切にしているでしょうか
百年かそこらの間に、人類は文明の発達を優先させて、大切な自
然をどんどんこわして、たくさんの環 境 問題を生みだしました。
今後もさらに人間の都合を優先させたなら、自然、つまり地球に一
ダメージをあたえていくかもしれません。これは深刻な事態です。
支配する側(人間)と支配される側(自然)の関係
「人間も自然の一部として、共生していく」という考え方
科学万能·経済優先という意識をなくす
9。
かんきょう
限りある自然」という考え方
「自然を際限なく破壊し、使う」という考え方を改める。
ヤ
循環型社会の構築·資源の無駄づかいを改める
からこそ、国語の問題には「自然と人間」との関わりを論じたも
人間の欲望にブレーキをかける
未来を担うみなさんにこのような問題意識を持ってもらいたい
のがたくさん出題されているのです
《よくあるテーマの例》
印地球環境問題 温暖化の原因や影響 とその対策
《例 0の排出量の問題地球温暖化と異常気象
a資源の問題 化石燃料(石油や石炭)の枯渇
たいさ
と
二。
クリーンエネルギー(太陽光発電システムなど)
3 生態系の問題 -つの種の絶滅が生態系全体に影響する
3R(リデュース·リユース·リサ
自然に関するさまざまな問題を、自分の
問題として考えられるようになろうね。
三循環型社会の実現
(A )にあてはまる言葉を次の中から一つ選び、記号を
Oて囲みなさい。
次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。
ア弱肉強食
生きた世界といううのは( A )の世界です。木や、草や、
動物や昆虫、細菌、要するに多くの生命がバランスを保っ
て共に生きているからこそ、生命世界が再生しながら、一定一
の安定状態を維持していっているわけてす。ところが、木を
バサッと切りたおしてしまうと、そこで生きられる動植物や
虫、細菌の種類が少なくなり、そこの生命システムは単調に一
なるわけです。それまで成立していた複雑な 循環がこわれ
再生できなくなる。だから砂漠化が進む。そして、その結果
として、ひとつは水を保つ能力がその地域からうばわれるこ
とになります。降った雨が一気に川や海に流れこんでしま
うのて、空気中に水蒸気を送りこむメカニズムも変わるし、
世界の異常気象の原因のひとつにもなりかねないのです。
雨が降って流れるだけだったら、空気中への水気の補一
給 は限られることになります。それに対して、森林がある
場合、土地が水をたくわえ、森林が木の葉っぱから水を蒸散 5
することで空気中の水蒸気を補給しているわけてす。それが
なくなるわけてすから、自然のサイクルがくるうはずてす。
イ 不安定|
ウ 共生
工 緊張
この文章から読み取れる「森林」のはたらきを四十五字以内一
た
で書きなさい。
く
これが
きるとかっこいい-
槍田効「地球をこわさない生き方の本」(岩波書店刊)
で U
筆者の言っていた「複雑な循環」の具体例が、
森林」の話だということに気づけたかな