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化学変化について調べるため,同じ濃度のうすい塩酸と、同じ質量の
次の実験1) [実験2) を行った。これについて、下の問いに答
実験1) うすい塩酸30.00gを用い, 石灰石 (炭酸カルシウ図
ム)の質量を変えて、次のI~Ⅲの操作をくり返した。
I ふたのある容器に, 石灰石とうすい塩酸を別々に入
れて、図のようにして、電子てんびんで容器全体の質
ふたを閉めたまま容器を傾けて、 石灰石とうすい塩
量を測定する。
酸を反応させ、 再び容器全体の質量を測定する。
ふたを開けてしばらくしてから、 再びふたを閉めて
容器全体の質量を測定する。
表1は、石灰石の質量を変えて I ~III を行ったときの
結果を表している。
石灰石
さい。
4.00
6.00
8.00
表 1
Ⅲの質量(g)
Ⅱの質量(g)
Iの質量(g)
石灰石の質量(g)
2.00
152.40
154.40 156.40 158.40
10.00
152.40
151.52
156.40
154.40
158.40
160.40
12.00
162.40
152.64 153.76
155.10
160.40 162.40
157.10 159.10
炭酸水素ナトリウムの質量を変えて, 〔実験1] と同様に,I ~Ⅲ
実験2] うすい塩酸 20.00gを用い, 〔実験1] と同じふたのある容器を使い、石灰石
くり返した。 表2は、炭酸水素ナトリウムの質量を変えてI~Ⅲを行ったと
果を表している。
表2
炭酸水素ナトリウム
12.60
14.70
4.20
6.30
8.40
10.50
の質量(g)
144.60 146.70 148.80
Iの質量(g)
Ⅱの質量(g)
144.60 146.70 148.80
150.90
142.40 143.40
Ⅲの質量(g)
144.40 146.50
148.60 1507
150.90 153.00 15510
153.00 15500
(3)実験(実験2)で用いた容器の質量は何gか。 求めなさい。
実験1]で、石灰石の量を1200gにしてうすい塩酸と反応させたとき。 石灰石の
一部が未反応で残っていた。同じように、一部が未反応で残ったときの石灰石の反応
質量として適当なものを、次のア~オからすべて選び、 アイウエオ順に記号を書きな
さい。
200g
イ 4,00g
ウ 600g
I 8.00g
オ 10.00g
(5) 実験1), うすい塩酸 30.00gと過不足なく反応する石灰石の質量は何gか、求めなさ
い。
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また石灰石に十分な量のうすい塩酸を加え、すべて反応させた。このとき、さらに発生す
(6)〔実験1]で、 石灰石の質量を1200gにしてうすい塩酸と反応させたあと、未反応で残っ
る気体Xの質量は何gか求めなさい。
(7)(実験2]で、炭酸水素ナトリウムとうすい塩酸が過不足なく反応したとき、容器中に
は液体が生じており、その液体を加熱して水を蒸発させるとYの固体が5.85g残った。
①次の化学反応式は、〔実験2] の化学変化を表している。Yの化学式を書きなさい。
化学反応式中のXYの係数は1である。
NaHCO3 + HCI->>
X
+ H2O + Y
②十分な量のうすい塩酸を用いて、液体を蒸発させてYの固体を11.70g得るためには
何gの炭酸水素ナトリウムが必要か,求めなさい。
(8)〔実験1〕〔実験2]で、同じ質量のうすい塩酸と過不足なく反応する石灰石の質量と炭
酸水素ナトリウムの質量の比を、最も簡単な整数の比で表しなさい。
(1)〔実験1〕〔実験2] では、 同じ気体Xが発生した。 この気体Xの性質として適当
を、次のア~カから1つ選び, 記号を書きなさい。
ア 空気より密度が小さく, 水にとけにくい。
イ 空気より密度が小さく、水に少しとけ 水溶液は酸性を示す。
ウ 空気より密度が小さく、水にとけやすく、水溶液はアルカリ性を示す。
空気より密度が大きく, 水にとけにくい。
オ 空気より密度が大きく、水に少しとけ 水溶液は酸性を示す。
空気より密度が大きく, 水にとけやすく、水溶液はアルカリ性を示す。
(2)〔実験1〕〔実験2] ともに,IとIIで質量が変化しなかった。 このように、化学
前後で、反応に関係する物質の質量の和が変化しないことを何の法則というか、
漢字で書きなさい。