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解説 (1)
(b)は細胞当たりのDNA量が時間の経過とともに増えているため, S期(DNA合成期)で
あることがわかる。また, (d)はその時期の完了後にDNA量が半減しているので, M期(分
裂期) であることがわかる。 (a)は (b)の前の時期であるから Gi期(DNA合成準備期) (c)は
(d)の前の時期であるから G2期 (分裂準備期) である。
(2) 細胞周期は、大きく間期とM期(分裂期) に分けることができる。 間期に含まれるのは、
(a) の Gi期, (b)のS期 (C) の G2期である。
(3) 培養中の細胞1000個に占める各期の細胞数の割合は,細胞周期 30時間に占める各期の
時間の割合と等しいとみることができる。 つまり,
これを変形すると,
各期の細胞数
全細胞数(1000個)
各期の細胞数
各期の時間=細胞周期 (30時間) 全細胞数 ( 1000個)
の関係が成り立つ。 よって,各期の細胞数がわかれば,各期の時間が求められる。
ここで図より, (a)の時期の細胞は DNA量が2であるので500 個, (b) の時期の細胞は
DNA量が 2 でも 4 でもないので, 1000個 (500+ 200) 個=300個である。 よって, (a),
(b)の時期に要する時間はそれぞれ,
(a): 30 時間×
(b) : 30 時間×
各期の時間
細胞周期 (30時間)
500個
1000個
300個
1000個
= 15時間
= 9時間
となる。 また,図より (c) と(d)の時期の細胞は DNA量がともに4であるので,合計は200
個であるとわかるが,それぞれの時期の細胞数はこの結果だけからはわからない。 よって,
(c), (d) はそれぞれの時期に要する時間は求められず, ×である。
であるUAAに対応するアミノ酸は存在しない。
(ウ) コドンが指定するアミノ酸は64種類ある。
にこまで
細胞周期に関する次の文章を読み、以下の問いに答えよ。
下の図は、ある動物の体細胞分裂の過程における細胞1個当たりのDNA量 (相対値) を縦軸に,
経過時間を横軸に示したものである。
(1) 図の(a)~(d)にあてはまる語句を、次の(ア) (エ)
からそれぞれ選べ。
(ア) S期(DNA合成期)
(イ) G2 期(分裂準備期)
(ウ) G1 期(DNA合成準備期)
(M期(分裂期)
(2)ウ〕 (b)(ア
(c)(イ〕 (d)) エ
たりのDNA量(相対値)
0
-(a)-
-(b) (c)(d)
(22) 図の(a)~d)のうち、間期に含まれるものをすべて選べ。
[abc]
(3) この動物の組織を培養すると、細胞は30時間の周期で安定して分裂するようになった。 この
培養中の細胞1000個のDNA量を調べたところ, DNA量2の細胞が 500 個, DNA 量4の細
胞が200個あった。 この結果から, 図の(a)~(d) の時期に要する時間をそれぞれ求めよ。 ただし,
この結果だけでは求められない場合は × と答えよ。 なお, 分裂を終了した細胞はただちに次
の細胞周期に入るものとする。
(a)〔(5時間] (b)〔9時間] (c)[× ] (d) [
]
第2章 遺伝子とそのはたらき
78.
78. ゲノムと遺伝子に関する次の文章を読み、以下の問いに答えよ。
ヒトのからだの組織や臓器の形成段階においては,細胞が特定のはたらきをもつように変化
していく。変化した後の細胞では、部位に応じて必要な遺伝子だけがはたらいており、例えば,
眼の水晶体では ( ① ), すい臓のランゲルハンス島の細胞では(②) 皮膚の繊維芽細胞で