63 植生の移り変わり 火山の噴火に伴って大量の溶岩や火山灰が堆積して新しい地面
ができると,そこには時間の経過とともにさまざまな植物が侵入·定着し,やがて長い年
月の後に安定した植生が成立する。ある火山周辺で,火山噴火後の発達段階の異なる植生
が見られる5地点(A~E)において,生育している植物を調べた。下の表は, 調査した各
地点の植生を構成する主な植物を示したものである。
地点
A
B
C
D
E
スダジィ
地衣類
コケ植物
ススキ
ヤシャブシ
アカマツ
イタドリ
アラカシ
アカメガシワ
コナラ
主な植物
メドハギ
タブノキ
ヤマハギ
ネジキ
チガヤ
アオキ
ヤマウルシ
ヤマツツジ
高さ*
1.5m
0.05 m
25 m
5m
25 m
*その地点で最も丈の高い植物の高さ
(1)下線部のような植生の時間的変化を何というか。
(2) 下線部のような変化の最終段階を何というか。
(3) 地点A~Eの中で,陽樹が高木層(林冠)を形成しているのはどの地点か。
(4) 地点A~Eの中で,陰樹が高木層(林冠)を形成しているのはどの地点か。
(5) 地点A~Eを,火山噴火後の経過時間が短い順に並べよ。
(6) 記述火山噴火直後の植生においては,ヤマハギやメドハギのようなマメ科植物が多
く生えていることがある。このようにマメ科植物がよく生える理由として考えられるこ
とを述べよ。
3-1~8-3(10 東京女子大改)