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★★ 6 <ホットスポット>
北太平洋では、図1に示
すように、ハワイ諸島から
アリューシャン列島付近ま
で海山および火山島が列を
つくって並んでいる。 これ
らは,マントルに固定され
た点状の熱源 (ホットス
ポット)の上を太平洋プ
レートが動いていくことに
よってつくられたと考えら
れている。
20°
50°
N
30°
40°
160°E
① 太平洋プレートは、 およそ一定
の速度で移動している。
② 太平洋プレートの移動速度は,
増加し続けている。
問1 縦軸に海山および火山島の形成
年代を横軸に基点の火山島(ハワ
イ島) からの海山列に沿った距離を
とり,図2のようなグラフを作成し
た。 グラフから読み取れるこの
7000万年間の太平洋プレートの動
きとして最も適当なものを,下の①
~④のうちから一つ選べ。
170°
海山および火山島の形成年代
[万年前]
6000
明治海山
( 7000万年前)
8000
4000円
推古海山
2000円
0
(5960万年前)
140° E
仁徳海山
(5620万年前)
ミッドウェー島
( 2770万年前)
雄略海山
(4340万年前)
③ 太平洋プレートは,2000万年
以上静止していた時期がある。
④ 太平洋プレートの移動速度は, 減少し続けている。
180°
160°
●ネッカー島
180°
図1
図中の網かけの部分は水深2000mより浅い海域で,
白抜きの丸は主な火山島を、 黒丸は主な海山の位置を示
す。 また( )内の数字はそれらの形成年代を表す。
A
170°
アリューシャン列島
・ハワイ諸島
2009
・ワイ諸島
ネッカー島
( 1030万年前)
160°
160°
推古海山
ミッドウェー島
2000
4000
ハワイ島からの距離
図2
140°
雄略海山
ハワイ島
仁徳海山
120° W
明治海山
¥ 70°
6000
[km]
160°
( 40万年前)
150°
40°
30°
20°
150°W
問2図2からもとめた. 明治海山の1年あ
たりの平均移動距離はおよそいくらになる
か。最も適当なものを、次の①~⑤のう
ちから一つ選べ。
①1.3cm
④ 80cm
②
8cm
⑤ 1.3m
(3) 13 cm
Dus 1021
50°
N
40°
30°
問3
図1において, 北緯30度付近で海山
および火山島の列の向きが変化しているこ
とを手がかりにすると, 明治海山は,ハワ
イ島付近のホットスポット(図3中のX)
でつくられてから現在の位置(図3中のY)
まで, およそどのような経路をたどって移
動してきたと考えられるか。 最も適当なも
のを、下の①~⑤のうちから一つ選べ。
①a
② b
3 c
4 d
20°
第1章 固体地球
160° E 170°
d
180°
170°
a
19
X
160°W
図3
緯度と経度は現在のものを示す。
⑤e
問4 海山や火山島およびその周囲の堆積物は、太平洋プレートの運動により日本列
島付近に達して隆起し,やがて地表に露出する。 この中の石灰岩が低緯度地域の大
洋で形成されたものであると判断できる次の条件ア~エの組合せとして最も適当な
ものを、下の①~④のうちから一つ選べ。
ア マツなどの針葉樹の花粉の化石を含むこと
イサンゴ礁をつくるサンゴの化石を含むこと
ウ陸から供給された砂や泥などの砕屑物を多く含むこと
エ陸から供給された砂や泥などの砕屑物をほとんど含まないこと
① アウ ②ア・エ
③イウ ④ イ・エ
20000-
40000
ad
00
30