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第8章 データの分析
基礎問
142 仮説検定の考え方
ある企業が旧製品Aを改良して新製品 Bを作った. モニター
20人に使ってもらい, 使いやすくなったかどうかを調べたところ,
15人が使いやすくなったと答えた.この回答から,Bの方が使い
やすいと判断してよいか,ただし,基準になる確率を0.05 として,
必要ならば,コインを20回投げることを1セットとし,200セッ
トくり返した結果を表した次の表を参考にしてよい。
8
7
10 11
9
表の枚数 6
度 数 7 22 23 29 34 36 27 11
12 13 14 15 16 計
8 2 1200
精講
得られたデータをもとにして, ある主張Xが正しいかどうかを判断
する方法の一つに、仮説検定という考え方があります.これは,次
このような考え方です.
基準になる確率をあらかじめ定めておき (ここでは0.05),
主張X と相反する主張Yを仮説として立てる.
次に,主張Yのもとで実際に起こった出来事の確率を調べる.
そして,この確率が基準の確率より小さいとき 主張Yを否定し,
「主張Xは正しい」 と判定する.
これをフローチャート化したものが, ポイントです.
解答
主張 XBの方が使いやすいといえる
が正しいかどうかを調べるために,次の主張Y を考える.
主張Y:A, B のどちらの回答も偶然に起こる.
Tal このとき,実験データの表より、15回以上表が出る相対度数は
2+1 3
200 200
-=0.015
この値は基準の確率より小さいので,主張Yを否定できる.
したがって,新製品Bの方が使いやすいと判断できる.