問題 154
発展例題11
二酸化炭素の定量
空気中の二酸化炭素の量を測定するために, 5.0×10-3mol/Lの水酸化バリウム水溶
100mLに0℃, 1.013×10Paの空気 10L を通じ、二酸化炭素を完全に吸収させた。
応後の上澄み液 10mLを中和するのに, 1.0×102mol/Lの塩酸が7.4mL 必要であっ
もとの空気 10L中に含まれる二酸化炭素の体積は0℃, 1.013×105Paで何mLか。
Mo
考え方
二酸化炭素を吸収したときの
変化は,次式で表される。
Ba(OH)2 +CO2
-
BaCO3+H2O
この反応後に残っている
88
Ba(OH)2がHCI で中和され
る。 Ba(OH)2は2価
HCIは1価である。
69 94
水溶液中のCO2
を2価の酸である炭酸H2CO3
と考えると,全体の中和につ
いて次の関係が成立する。
酸が放出する H+ の総物質量
=塩基が受け取るH+ の総物
■解答
吸収したCO2 を x [mol] とすると, 化学反応式から、残る
Ba(OH)2の物質量は次のようになる。
100
15.0 x 10-3x
1000
反応後の水溶液100mL から10mL を用いたので,
10
2×(5.0×10-3×100 mol-x x -=1×1.0×10-2×
100
-mol-x
1000
これより, x = 1.3×10-4mol となり、CO2 の体積は,
22.4×103mL/mol×1.3×10-4mol=2.91mL=2.9mL
【別解 上澄み液10mLと中和する塩酸が7.4mL なので
溶液 100mLを中和するために必要な塩酸は74mLである。 身
収したCO2 を x [mol] とすると, CO2 と HCI が放出したHO
総物質量は, Ba(OH)2が受け取ったH+ の総物質量と等しい。
01
74
100
1000
1000
したがって, x=1.3×10-mol となる。
2×x+1×1.0×10-²x
7.4
1000
=2×5.0×10-3×