3 酸化還元滴定 4分 窒素とH2S からなる気体試料Aがある。 気体試料Aに含まれるH2Sの量を次
(1)~(3)で表される反応を利用した酸化還元滴定によって求めたいと考え,後の実験を行った。
H2S → 2H+ + S + 2 ]
I2 + 2e¯
→
21-
2S2O32-
2-
→
S4062 + 2e¯
...(1)
・・・(2)
・・・(3)
実験ある体積の気体試料Aに含まれていたH2Sを水に完全に溶かした水溶液に, 0.127gのヨウ素 Iz
(分子量254) を含むヨウ化カリウム KI 水溶液を加えた。 そこで生じた沈殿を取り除き,ろ液に
5.00×10mol/L チオ硫酸ナトリウム Na2S2O3 水溶液を4.80mL滴下したところで少量のデン
プンの水溶液を加えた。 そして, Na2S2O3 水溶液を全量で5.00mL 滴下したときに,水溶液の
青色が消えて無色となった。
この実験で用いた気体試料Aに含まれていたH2S は, 0℃, 1.013 × 10 Paにおいて何mL か。 最も
適当な数値を,次の①~⑤のうちから一つ選べ。ただし,気体定数はR=8.31×10° Pa・L/(K・mol) と
する。
① 2.80
② 5.60 ③ 8.40 ④ 10.0 ⑤211.2
[2023 化学本試]