ⅣV 次の文を読み、 問1~6に答えよ。 (22点)
タンパク質は、α-アミノ酸が 1 結合によって連なってできた高分子化合物である。α-ア
①
ミノ酸の種類 配列順序および数の違いにより、多くの種類のタンパク質が存在する。
食品中に含まれるタンパク質の量は,タンパク質中の窒素をすべてアンモニアに変換し、その
アンモニア量を測定することで求められている。
いま,ある食品A中のタンパク質含有量を求めるため, A1.00gを分解して,タンパク質
③
②
中の窒素Nをすべてアンモニア NH3とした。 この NH3 を 5.00 × 10-2 mol/Lの硫酸H2SO4
50.0mLに完全に吸収させた。 未反応のH2SO4 を 5.00 × 10-2 mol/Lの水酸化ナトリウム
NaOH水溶液で滴定したところ, 中和するのに 2.00mL要した。
問1 下線部①において, グリシン以外は不斉炭素原子を有するため、
に該当する語句として適するものを acから選んでマークせよ。
a. 幾何異性体
b. 鏡像異性体
A が存在する。 A
c. 構造異性体
問2 1 に該当する語句を書け。
問3 タンパク質の構成成分である窒素を検出する操作として適するものをa ~ cから選んで
マークせよ。
HOOD.
a. タンパク質水溶液に固体の水酸化ナトリウムを加えて加熱した後,酢酸鉛 (II) 水溶液を
加える。
b. タンパク質水溶液に固体の水酸化ナトリウムを加えて加熱し, 生じる気体に水で湿らせ
た赤色リトマス紙を近づける。
c. タンパク質水溶液に濃硝酸を加えて加熱し, 冷却後にアンモニア水を加えて塩基性にす
る。
問4 下線部②で発生したアンモニアの質量をa b .comg と表すとき, ac に該当す
る数字をそれぞれマークせよ。
問5 下線部③の反応を以下のように表すとき, |ア ウに該当する数字をそれぞれマーク
せよ。
ア NH3 + H2SO4
ウ (NH4)2SO4
問6 食品 A 100g中に含まれるタンパク質の質量をa b c mg と表すとき, ac に該
当する数字をそれぞれマークせよ。 ただし,タンパク質中の窒素含有量は16.0%とする。