目最初の生体量
成 長量
被食量
呼 吸量
死滅·分解量
|不消化排出量
*…分解者による分解
77 生態系内の物質とエネルギーの流れ
生物の間に見られる,捕食·被食の関係を
食物連鎖という。図は,生態系における各栄
養段階の間のエネルギーの移動を模式的に示
三次消費者
二次消費者
している。森林や草原のような陸上の生態系
では,太陽の光エネルギーが,緑色植物に代
表される生産者の光合成によって炭水化物な
どの有機物の化学エネルギーとして蓄えられ
る。生産者が合成した有機物を,直接または 太 陽
間接に食べて生命活動を行う動物を消費者という。消費者は,栄養段階によって一次消費
者,二次消費者,三次消費者などに区別される。。生産者が一次消費者に食べられたり、
次消費者が二次消費者に食べられたりすることで,化学エネルギーの一部が高次の栄養
段階に移動する。また, 生態系の中では, 菌類や細菌類などが分解者として働いている。
食物連鎖によって,物質も栄養段階の間を移動する。その際,生物が体内に取り入れた
物質のうち,特定の物質が外部の環境よりも高い濃度に蓄積されることがある。また。
1*
一次消費者
生産者
光合成で使われた光エネルギー