[Ⅱ] 油脂は高級脂肪酸とグリセリンのエステルであり,油脂のうち,オリーブ
油のように室温で液体のものを脂肪油,ラード(豚脂)のように室温で固体の
ものを脂肪という。 脂肪油を構成する主な脂肪酸には,炭素原子間に二重結
合が存在する。これらに触媒を用いて水素を付加させると固体の脂肪とな
る。このような脂肪を
という。
油脂に水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどを反応させると,脂肪酸の
アルカリ金属塩である (ス) が生成する。 ス) を水に溶かすと,
水中で炭化水素基からなる
4
性の部分を粒子の内側に, カルボン酸
塩からなる
性の部分を外側に向けたコロイド粒子である
を形成する。 (ス) の水溶液に油脂を加えて振り混ぜると,
の内部に油脂が取り込まれて、 微粒子となって水溶液中に分散す
(チ) 作用という。
乳低
の
~空欄(チ) に入る適切な語句を書け。
(3)
る。これを
問 4. 上記文章中の空欄
C = CX³
問 5. 下部③について, トリオレイン (3分子のオレイン酸C18H34O2と1分
子のグリセリン C3H8O3 によって構成される脂肪油) 400gに十分な量の水
素を反応させて付加し, 脂肪を生成した。 次の設問 (1) と設問 (2) に答えよ。
けた
(1) トリオレインの分子量を有効数字3桁で答えよ。 計算過程も示せ。
(2) すべての C = C結合に水素が付加されたとした場合に生成する脂肪の質
量 〔g〕 を有効数字3桁で答えよ。 計算過程も示せ。
けた
問 6. 以下の(a)~(C)について, 下線部④ の水溶液の性質として正しいものには○
を誤っているものには×を解答欄に書け。
(a) 塩化カルシウム CaCl2 や塩化マグネシウムMgCl2の水溶液を加える
と、 沈殿が生じる。
(b) 中性の溶液である。
(C) 水と比べて表面張力が高い。