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64 [ヘスの法則] 次の①~③の化学反
Check! 応式は,それぞれ固体の水酸化ナト
リウムの溶解, 固体の水酸化ナトリ
ウムと塩酸の中和反応, 水酸化ナト
リウム水溶液と塩酸の中和反応を示
している。
NaOHaq
(°C)
t3
t2
t1
○印は測定値である
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温度
る。
NaOH (固) + aq
AH₁(kJ) ...1
NaOH (固) + aq + HClaq
←
NaOHag + HClaq→ NaClaq+H2O (液)
H2O()
0
60
(投入)
120 180 240 300
時間 〔秒]
・NaClag + H2O (液) AH2 〔kJ〕・・・②
AH3(kJ)...3
反応エンタルピーAH [kJ/mol], AHz [kJ/mol], AH3 [kJ/mol] を求めるた
めに,次の実験1と2を行った。
実験 1: 質量 30gの断熱容器に蒸留水 100mL を入れた。 この中に水酸化ナ
トリウムの固体 2.0gを投入して, ガラス棒でよくかき混ぜてすみやかに
溶かした。 水酸化ナトリウムを入れたときから30秒ごとに5分間液温を
測り,上の図を得た。 容器の外に熱が逃げなかった場合の温度上昇を求め
ることで,正確な溶解エンタルピーが得られる。 なお、発生した熱は水溶
液と断熱容器の温度上昇に使われたものとする。
(1) 容器の外に熱が逃げなかった場合の温度上昇はいくらか。
(2)(1)の温度上昇が5.0℃であるとき,得られた水溶液の密度を1.0g/cm,
比熱を 4.2J/(g・K) とし,断熱容器の比熱を0.84J/ (g・K) とすると,水酸
化ナトリウム 2.0gあたりの発熱量はいくらか。 ただし,得られた水溶液
の体積を100mL とする。
(3) AHの値はいくらか。
第2章 物質の変化と平衡・・・・・・・