問4 理想良導体と真空の境界面 (±0) における入射電磁波の反射と透過, およびこれらの
連続性を考える. すなわち, 電磁波が+方向に導体 (境界はz=0) に入射するとき, 電
場に対しての連続条件,
lim_[Ei(z,t) + Er(z,t)] = lim Ee(z,t). (左辺 真空側,右辺導体内部)
ト0'
24+0
が成り立つものとする. ここで,添え字のi, r, tはそれぞれ入射波, 反射波, 透過波を意
味する. 以下では問3を理想化し、 近似的に導体内部 (境界を含む, 0) の電場をゼロ
と考える(μ= Mo とする). 入射波をFi(z,t) = (Encos(kz-wt), 0,0) とするとき,
(1) 導体表面での振幅反射率 (反射電場と入射電場の成分の比) を求め,入射電場が固定
端反射をすることを説明せよ.
(2) 反射電 Er(s,t) の表式 (ベクトル成分) を求めよ (-z方向に進むことを考えて書き
下せ).
(3) 定常状態では真空側 (z<0の領域)に電場の定在波が形成されることを数式で示し
その節と腹の位置の概略を図示せよ。 また, 節と節 (腹と腹)の間の距離を波長入を用
いて表せ.
(4) 電場の表式から入射磁場と反射磁場の表式 (ベクトル成分)を求めよ.
(5) 磁場の振幅反射率を求め, 磁場はこの導体表面で自由端反射されることを説明せよ。
(6) 定常状態では<0 の領域に磁場の定在波も形成されることを数式で示し, その節と腹
の位置の概略を図示せよ.