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ら
服部土芳
マ
1車
@風応 の
高悟帰俗
「高く心を悟りて、俗に帰るべし。」との教へなり。「常に風雅の誠を貴
風雅の誠 俳蓄の道において表現され
る真実性。
め悟りて、今なす所、俳譜に帰るべし。」といへるなり。
常に風雅にゐるものは、思ふ心の色、物となりて句姿定まるものなれば、
@句姿 理念が言葉として表現されて一
る句の姿。
OJQPS ん
取物自然にして子細なし。心の色うるはしからぎれば、外に言葉をたくむ。
取物 対象(言葉)の配置。
これすなはち常に誠をつとめざる心の俗なり。誠をつとむるといふは、風
n
雅に古人の心を探り、近くは師の心よく知るべし。その心を知らざれば、
たどるに誠の道なし。その心を知るは、師の詠草の跡を追ひ、よく見知り
O詠草 作品。
て、すなはちわが心の筋を押し直し、ここに赴いて自得するやうに責むる
「ここ」は何を指すか
事を、誠をつとむるとはいふべし。
責む