例です。ある溶液にCaイオンとBaイオンの2種類が存在する溶液があるとします。そこに検出試薬として、硫酸を入れたとします。すると、白色沈殿が生じました。これは、Caイオンではなく、BaイオンとSO4イオンが反応して、硫酸バリウムを生じたため、白色沈殿が生じたと考えることができます。よって、この溶液には、バリウムが含まれていることが含まれていることが分かります。検出試薬の用途は、色々あります。今回の例だと、バリウムが含まれていることがわかると思いますが、未知の溶液に硫酸を入れて、白色沈殿を生じても、それはバリウムとは限りません。表を見てわかる通り、硫酸は、Pbイオンとも反応し、白色沈殿を生じます。なので、見た目で判断することはできません。もし、分析するのであれば、生じた沈殿を水に溶かして、ガスバーナーで加熱することもあります。これは、炎色反応を見るためです。もし、バリウムが含まれていれば、炎色反応により、黄緑色の炎を出します。少し話はそれましたが、検出試薬によって、どんな物質があるのかなどを調べたり、決定したりします。なんとなく、イメージでき頂けると嬉しいです。長くなりすみません。

Lewis酸塩基反応です。

これが実験結果の写真です。

｢イオン｣に｢検出試薬｣を入れたらどういう反応が起こるのかが｢化学反応式｣、｢色｣は生成物の色です。化学の図説の金属イオンの沈澱反応のところに写真が載っているはずです。