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7月第3回実力テスト過去問抜粋簡略化
弥生時代から江戸時代までの歴史-
(1) カードIのiにあてはまる文として適切なものを,後のア~エから1つ選べ。
カード I
右の写真は, 佐賀県に
ある吉野ヶ里遺跡です。
である,
この遺跡を訪れると,
弥生時代の集落の特色
i にと
が分かります。
ア 国司の勤める役所が置かれていた
イ争いに備えた柵や濠がつくられていた
ウ広い庭や池をもつ寝殿造の住宅があった
I 移動生活に便利な住居群が形成されていた

ページ2:

(1)解答例:イ
ア
...
国司は飛鳥時代の大宝律令で設けられた役人。
イ
...
弥生時代になるとムラどうしの争いがあったとされている。
ウ
...
寝殿造は平安時代の貴族たちのおうち。
H
これはなんだかわからない。

ページ3:

(2) カードⅡ 中の ii に当てはま
る建物名を,次のア~エから
1つ選べ。
カードⅡ
ア 中尊寺金色堂
イ 比叡山延暦寺
ウ 東大寺南大門
I 平等院鳳凰堂
右の写真は,平安時代
に藤原頼通により建立
された ]です。 極楽
|浄土へ生まれ変わること
を願う,当時の貴族の
| 信仰心が分かります。
(2) 解答例:エ
ア
...
三代にわたって栄えた奥州藤原氏が安置されている岩手県のお寺さん。
イ
...
天台宗を開いた最澄さんによって建てられたお寺さん。
ウ 鎌倉時代に建てられた金剛力士像がある門。
I
...
10円玉の表。

ページ4:

(3) カードⅢ中の下線部(a)に関して, 京子さんは室町時代の人々の自治について
興味を持ち、資料を収集して次のようなレポートを作成した。 レポート中のAに
当てはまる資料として最も適切なものを,後のア~エから選べ。
カードⅢ
右の写真は,正長の
土一揆の際に,農民が
刻んだ碑文です。 室町
時代の村の人々が, 借金
(a)
レポート
の帳消しを求めて団結
したことが分かります。
室町時代では,近畿地方を中心に,農民が
団結して,地域を自治的に運営していました。
|有力者や年長者が中心になって寄合を開き,
|独自に右のような決まりごとをつくっていました。
ア
つくられた決まりごとの例
A
イ
諸国の百姓が刀や脇差し, 弓,やり,鉄砲,
その他武具をもつことは固く禁止する。 ・・・これ
らの武具をすべて集めるようにせよ。
家を売った人の方から, 百文につき三文
ずつ…村に出すものとする。 この約束に違反
する村人がいれば, 宮座から除名する。
(部分)
(部分)
I
やかた
本拠である朝倉館のほか、国内に城を構えさ
せてはならない。 領地のある者はすべて一乗谷
に引っ越し、村には代官を置くべきである。
(部分)
いちじょうだに
領地を質に入れて流したり売買したりする
ことは,御家人の生活が苦しくなるもと
なので, 今後は禁止する。
(部分)

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(3)解答例:イ
レポート
室町時代では,近畿地方を中心農民が
団結して,地域を自治的に運営していました。
|有力者や年長者が中心になって寄合を開き,
|独自に右のような決まりごとをつくっていました。
ア
つくられた決まりごとの例
A
イ
諸国の百姓が刀や脇差し, 弓,やり,鉄砲,
その他武具をもつことは固く禁止する。・・・これ
らの武具をすべて集めるようにせよ。
家を売った人の方から, 百文につき三文
ずつ…村に出すものとする。 この約束に違反
する村人がいれば, 宮座から除名する。
刀狩令 (豊臣秀吉) (部分要約)
(部分要約)
ウ
I
やかた
本拠である朝倉館のほか、国内に城を構えさ
いちじょうだに
せてはならない。領地のある者はすべて一乗谷
に引っ越し,村には代官を置くべきである。
分国法 (戦国時代) (部分要約)
領地を質に入れて流したり売買したりする
ことは,御家人の生活が苦しくなるもと
なので,今後は禁止する。
徳政令(鎌倉時代) (部分要約)

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(4) カードIV中の下線部(b)に関して、 歌川広重が活躍した頃の人々の暮らしや
文化について説明した文として適切なものを,後のア~エからすべて選べ。
カードIV
右の絵は,江戸時代
に歌川広重が描いた
(b)
浮世絵の一部です。
伊勢参りなどの旅が
人々の間に広まった
ことが分かります。
ア 相撲や落語が庶民の娯楽として広く親しまれるようになった。
イ人々の間で南蛮の影響を受けた衣服を身に着けることが流行した。
ウふすまや屏風に季節の移り変わりを描く日本独自の大和絵が生まれた。
エ政治を批判したり世の中を風刺したりする川柳や狂歌が盛んに読まれた。

ページ7:

(5) カードIV中の下線部(c)について, 健司さんは、伊勢参りのような長距離の旅
が江戸時代の人々の間に広まった背景について、 資料 Iと資料 Ⅱを用いて,次
のように説明した。文中のiiiに当てはまる文を,「街道」という語を用いて,簡潔
に書きなさい。
資料Ⅰは,江戸から伊勢神宮に至るまでの経路の1つであり,資料 I中の●で示された地点
は,宿場を表しています。 また, 資料Ⅱは東海道を旅する人々の様子を描いています。 資料 I
と資料Ⅱから分かるように, 江戸時代に長距離の旅が人々の間に広まった背景の1つとしては,
iii ] ことが考えられます。
資料Ⅰ
伊勢神宮
資料Ⅱ
江戸
※ 海岸線は現在のものである。

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(4) 解答例: アエ
江戸時代後半の
化政文化
カードIV
右の絵は,江戸時代
歌川広重が描いた
(b)
浮世絵の一部です。
伊勢参りなどの旅が
(c)
人々の間に広まった
ことが分かります。
【化政文化】の特徴
江戸の庶民による文化
歌舞伎が大人気
相撲や落語を楽しむ寄席が庶民に親しまれた
幕府の政治や庶民の生活を風刺する川柳や狂歌が流行
与謝蕪村や小林一茶による俳諧が大評判
印刷技術の発達による多色刷りの版画が登場
生活にゆとりが生まれた百姓お寺社参詣などの旅に出かけるようになる
葛飾北斎や歌川広重による風景画により旅心がかきたてられる
旅先でのできごとや名所をえがいた本や長編小説も評判となる
○ 日本古来の精神に学ぼうとする国学がおこった 『古事記伝』
西洋の学問を研究する蘭学がさかんになった 『解体新書』
測量技術の進歩により正確な日本地図が作成された
町人や百姓の間で教育がさかんになり, 寺子屋が増えた
諸藩の武士の子弟を教育するための藩校がつくられた

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(5) 解答例:街道沿いに多くの宿場が整備された

ページ10:

資料 I 日本の各時代における人々の生活や文化の特徴
古墳 朝鮮半島や中国から移り住んできた人々である渡来人は,大和政権 (ヤマト王権) において
時代 外交や財政の管理などで活躍し、 多くの技術や文化を伝えました。
(a)
平安 摂関政治の頃には,日本の風土や日本の貴族の生活に合わせた文化が生まれました。この
時代ような文化が生まれた背景の一つには、遣唐使の派遣が停止されたことが挙げられます。
(b)
室町 幕府が鎌倉から京都に移ったことにより, 武士の文化と貴族の文化が混じり合った文化が
時代現れました。 また, 民衆の間でも, 現代にもつながる文化や習慣が生まれました。
江戸
(c)
三都と呼ばれた江戸・大阪・京都は、交通と産業の発達などにより大きく発展しました。
(d)
(e)にな
時代このような三都の繁栄を背景として, 町人や庶民を担い手とする文化が生み出されました。
(1) 下線部(a)に関して, 古墳時代に初めて日本に伝えられたものを,次のア~エから1つ選びなさい。
ア稲作
I 磨製石器
イ仏教
ウ 銅鐸
(2)下線部(b)について, 正さんは次のように説明した。 文中の [ i | に当てはまる文を,当時の
中国の王朝の状況に着目して, 簡潔に書きなさい。
遣唐使の派遣の停止は,菅原道真による提案がきっかけだと考えられています。 菅原道真
が遣唐使の派遣の停止を提案した主な理由は,
]ことにより,往復の航海で多くの
危険をおかしてまで公的な使者を派遣する必要がないと考えたからです。

ページ11:

(3)下線部(c)について, 正さんは資料 Ⅱ を用いて次のように説明した。 文中のii
当てはまる語の組み合わせとして適切なものを,後のア~エから選びなさい。
iii
に
資料 Ⅱ
室町時代に建てられた[ ii には, 資料Ⅱのように
武士の文化と貴族の文化が組み合わされた建築の様式
が取り入れられています。 また, 幕府の保護を受けた
観阿弥・世阿弥によって大成されたiii |は, 民衆に
も親しまれました。
寝殿造 + 書院造
寝殿造
よう
禅宗様
ア ii: 金閣 道:能 イ ii : 金閣 道: 歌舞伎
ウ
ii: 銀閣 :能 I ii:銀閣 : 歌舞伎
※ 禅宗様とは, 禅宗の寺に多く用いられた建築
様式のことである。
(4) 下線部(d)に関して, 大阪や京都では元禄文化が栄えた。 この元禄文化の中で活躍した人物に
ついて説明した文として適切なものを, 次のア~エから1つ選びなさい。
ア 本居宣長が, 「古事記伝」 を書いて国学を大成した。
びょうぶ
イ 狩野永徳が,ふすまや屏風などにきらびやかな色彩の絵を描いた。
ウ 千利休が,質素で静かな雰囲気を大切にするわび茶を完成させた。
エ 近松門左衛門が, 義理と人情を題材とした人形浄瑠璃の脚本を書いた。

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(5)下線部(e)に関して,正さんは江戸時代の問屋制家内工業による生産の様子を示した資料Ⅲと,
工場制手工業による生産の様子を示した資料ⅣVを用いて, それぞれの特徴について説明すること
にした。工場制手工業の特徴を, 資料Ⅲと資料ⅣVを比較しながら,書きなさい。
資料Ⅲ農家での織物生産の様子 (問屋制家内工業)
はた
機を用いて織物
を織る人
資料ⅣV 工場での織物生産の様子(工場制手工業)
及び中の村心
糸をそろえる人
糸を運ぶ人
(「河内名所図会」 により作成)
糸繰りをする人たち
屋
の
機を用いて織物を織る人たち
(「尾張名所図会」により作成)

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7月第3回実力テスト過去問抜粋簡略化
-古墳時代から江戸時代までの歴史-
解答例
(1) イ
稲作…縄文時代末期~弥生時代銅鐸弥生時代につくられた
磨製石器… 新石器時代につくられていた石器
(2) 唐がおとろえた
(3) ア
(4)エ
「唐」の語をかならず使う
武士と貴族の文化が組み合わされた建築様式は金閣
観阿弥と世阿弥によって大成されたのは能 (歌舞伎は安土桃山文化)
本居宣長が「古事記伝」を書いて国学を大成したのは化政文化
狩野永徳がふすまや屏風にお絵かきしたのは安土桃山文化
千利休がわび茶を完成させたのも安土桃山文化
(5) 自分のおうちで生産する問屋制家内工業とちがい、働く人を1つの工場に
集めて分業で生産する。
超定番記述問題。 下線部は丸暗記しよう。