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9. 糖 構造 一般式 Cn Hen On (n≧3) = 糖 多糖 単糖 1機能 ・エネルギー源 ・生体構成成分 9.1 単糖 (1) 官能基による分類 CHO (-C-H)をもつものアルドース C=Oをもつもの ケトース 例)C3H6O3 <n=3) CHO CHIOH H-C-OH C = O 1 CH2OH グリセルアルデヒド (アルドース) I CH₂OH ジヒドロキシアセトン (ケトース)
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フィッシャー投影式 CHO 1 CHO E H -C - OH = HOACH I CH2OH D-グリセルアルデヒド CHO | IHO-C-H CH₂OH = CHO ミ HOCH 三 CHOH L-グリセルアルデヒド (2)炭素数による分類 C3:トリオース(≧炭糖) C5: ペントース(五炭糖) C6: ヘキソース(六炭糖) ※アルドースの場合 下から2番目の炭素に 結合してるOHが →>>> → D 体 L体 ミ 右 CH2OH F 左 ・アルドペントース →アルドースでありかつペントスである。 CHO (CHOH) 3 1 CH2OH ・アルドース → リボース . サトヘキソース フルクトース ' アルドヘキソース → グルコース マンノース ガラクトース
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1 Date (3)鎖状構造と環状構造 ピランに類似 環状 1 鎖状 CHO 6 "CH₂OH CH2OH H-C-OH H 平衡 1 平衡 HO-C-H OH OHI H OH 4 H-C-OH OH H OH [OH] H アノマー炭素 5 d-D-グルコース (α-D-グルコピラノース) H- "C - OH 6 CH₂OH B-D-グルコース (B-D-グルコピラノース ww Of アノマー検索 アノマー炭素についている 水酸基の向きが下向き þ D-グルコース アノマー炭素についている 水酸基の向きが上向き □体のアルドースの場合、アノマー使素に結合している水酸基の向きが 環表面の上側→B 1下側→α 環状 5 CH-OH O H. H/OH ・フランに類似 'CHO 環状 鎖状 2 平衡 H-C-OH 平衡 1 H-2C-OH 5CH OH O OH こ OH H H OH OHPノー OH OH アノマー炭素 1 α-D-リボース H-C-OH (α-D-リボフラノース) B-D-リボース (B-D-リボフラノース) E "CH₂OH アノマー炭素に結合している D-リボース アノマー炭素に結合している 水酸基の向きが下向き 水酸基の向きが上向き
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→P異性体 アノマ → →グルコースとマンノース(OHがた) (4) 立体異性体 2 1 CHO LA-C - OH HO-3C - H -4C-OH →グルコースとガラクトース(OHが左) H-5C -OH → D体、L体(-OHが左) 1 6 °C H2OH ※グルコースとマンノースの関係:エピマー グルコースとガラクトースの関係:エピマー マンノースとガラクトースの関係:エピマーではない マンノース ICHO 1 HO-2C-H HO - 'C-H No. Date 平衡状態時なので、 d.Bの変化可能 平衡状態時では ないので、変化不 エピマー →炭素のうち、1つだけ 立体構造が異なる。 注意 ガラクトース 1 CHO H-²C-OH 1 HO-°C-H I H-C-OH HO-C H-C-OH 1 6 °CH2OH 5 - H H-C - OH °CH₂OH
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(5)還元性 還元性 111 -CHO (アルデヒド) または C=O(ケトン) をもつ。 単糖の定義 ・単糖はすべて還元性をもつ。 還元性の定義
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No. Date (6)グルコースの誘導体 ① 'CHO 'COOH -CHOアルデヒドが 酸化 H-C-OH 1 H-C-OH HO-C-H 1位の酸化 HO-C-H Min 4 H-4C-OH 1 H-C-OH H 6 1 OH CHIOH <D-グルコース> ・還元性あり ・環状構造をとれる 1 H-COH 6. CHOH 5番目の炭素 の水酸基が アルデヒドがあるため <グルコン酸 アルデヒドに結合 ・還元性なし できないため。 環状構造をとれない。 還元性あり 1 CHO H-C-OH (CHO H-2C-OH 環状構造を . 6位の酸化 1 とれる HO-C-H HO-C-H ・水に溶けやすい H-C-OH H-C-OH 1 H- 'C-OH 1 6 CH-OH <D-グルコース> H-5C-OH COOH <グルクロン酸>
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(3) ICHO H-C-OH Ho-C-H 1 4 H-C-OH 1位の還元 "CH₂OH 還元性なし H-C-OH 3 HO-C-H H-C-OH ・環状構造を とれない。 5 H-"C-OH CH-OH <D-グルコース> 'CHO H 5 6 C-OH 1 "CH2CH <ソルビトール> CHO 還元性あり ④ , | H-C-OH 1 3 HO-C-H 4. 1 H-C-OH 5 H-C-OH 1 □CH2OH <D-グルコース> 2位の炭素の 水酸基がアミノ 1 H-2C-NH2 ・環状構造を に置換 HO-2C-H とれる。 H-C-OH H-C-OH CHIOH <グルコサミン>
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No. Date 単糖が2つつながったもの 9.2 二糖 = 一回覚えるポイント◎ ・つながっている単糖の名称 つながり方 還元性の有無 ①ラクトース(乳糖) 6CH-OH 6CH₂OH 6CHOH 6CH-OH HO OH H OH HO 5 B H5, OH H H H H + OH H HIR OH TOH H H OH ✓ H H. H H 21 13 21 13 2 H OH OH H TOH OH アノマー炭素 アノマー ガラクトース グルコース ポイント . ラクトース(B(14) 結合 ガラクトースのアノマー炭素から、 B方向に手が伸びてグルコースの 4番目に結合の アノマー炭素と一OHの結合 ⇒グリコシド結合 遊離の アパー炭素) ②マルトース(麦芽糖) SCHOH 6CHOH アノマー炭素 6CH2OH 6CH₂OH 入 OH 15 OH HA5 OH CH H H H TOH HI TOH H TOH HO TOH OH H 3 HO 3 13. H 3 OH H H OH H OH アノマー グルコース 「グルコース . マルトース(B(124) 結合) ・グルコースのアノマー炭素から〆方向に 手が伸びて、グルコースの4番目の炭素の 水酸基と結合。
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No. Date ③スクロース(ショ糖) 6CH₂OH= ICHOH 6CH₂OH ICHOH H OH H H 40H + H HO OH HO H OH HO OH OH HO 3 ✓ OH. 41 H OHO BOH H. H H OH H グルコース) フルクトース ・ケトースの場合 Bは水酸基が下 スクロース((α1→B2)結合) ・アノマー炭素同士の結合 還元性なし ④ トレハロース ・アノマー炭素は 2番目の炭素 CH₂OH 16 H 6CH2OH H 15° OH HO 5OH- H -GH NOH HI + HOHO OH H 40H H!! KOH HO 3 21 OH H2 31 HO3 H2 31 HOHC OH 14. H/H H OH H OH H OH H OH グルコース グルコース トレハロース((α1→1α)結合) ・アノマー炭素同士の結合 還元性 ラクトース、 マルトース ILL 還元性あり(遊離のアノマー炭素あり) スクロース、トレハロース…還元性なし(遊離のアノマーや素なし)
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9.3 多糖 (1)単純多糖(ホモ多糖)…1種類の単糖単位でできている。 アミロース:植物中のグルコース貯蔵体→グルコースがα(1→4)結合 M セルロース:食物繊維(水に不溶) グリコーゲン:動物中のグルコース貯蔵体 で重合 mi グルコースがB(1→4)結合で重合 グルコースがα(14) 結合で重合 所々α(1→6)結合の枝分かれ キチン:カニ等の外殻の成分(水不溶) N-アセチルグルコサミンが B(14)結合で重合 グルコサミンのNH2基に アセチル基 -NH2 H N C-CH3 0 アセチル基 (2)複雑多糖(ヘテロ多糖)…2種類以上の単糖単位でできている。 0 グリコサミノグリカン(ムコ多糖) 'mm muco 粘り気のある 二糖の繰り返し(右:アミノ糖と左:ウロン酸) 大きな負荷をもつ(カルボキシ基R-COOH,硫酸基)
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ヒアルロン酸(関節組織などに含まれる)皮膚の保湿作用 コンドロイチン硫酸(関節組織などに含まれる)ビルドア ヘパリン:(抗血液凝固作用) Qなぜグリコサミノグリカンは皮膚保湿作用があるのか。 A. グリコサミノグリカンは大きな負電荷をもっため、水分子が 引きつけられて大きな水のかたまりとなるため。 (H2O) (H2OH2O g (H2OX HO グリコサミノグリカン H20 H2O HOO HO 9.4 複合糖質 0 ・糖タンパク質 タンパク質に比較的短い糖鎖が付いたもの。 ○プロテオグリカン・グリコサミノグリカンがタンパク質に結合した 複合体。 細胞と細胞の間に存在し、大きな形をとる。 水を多くくっつけた大きな分子は粘っこい。 (粘性高) ・コアタンパク質(夜) グリコサミノグリカン (ブラシ) Qなぜブラシは交差しないか。 A.グリコサミノグリカンは大きな 負荷をもち、反発するため。
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○ペプチドグリカン・細菌の細胞壁。 ① N-アセチルグルコサミンとN-アセチルムラミン酸が 交互に繰り返している。 2 D-アミノ酸がある。 <まとめ> 単糖 アルドース→CHO すべて還元性をもつ ケトース >C=0 C3 →>>> トリオース C5→ペントース Co→ヘキソース 鎖状 D-グルコース 環状 α-D-グルコース(α-D-グルコピラノース) B-D-グルコース(B-D-グルコピラトース) 鎖状 D-リボース 環状 α-D-リボース(α-D-リボフラノース) B-D-リボース(B-D-リボフラノース) →グルコースとマンノース(エピマー) 立体異性体1番目の炭素 → Q.B(アノマー) 2 " 4 " 5 "1 誘導体 →グルコースとガラクトース(エピマー) →D体・L体 1位の炭素の酸化→グルコン酸 "1 の還元 ソルビトール 6位の炭素の酸化→グルクロン酸 注意
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二糖 2位の-OHE-NH2に置換→グルコサミン ① ラクトース(乳糖) 単糖 ガラクトース・グルコース 結合→ 串 (14) 結合 還元性 あり → ②マルトース(麦芽糖) 単糖 グルコース 結合→B(1→4)結合 還元性→あり スクロース(ショ糖) 単糖 グルコース・フルクトース 結合→(1→B2)結合 還元性 なし ← ④ トレハロース 単糖→グルコース 結合→(1→1)結合 還元性→なし 多糖 1) 単純多糖 アミロース 単糖 グルコース 結合→〆(1→4)結合
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・セルロース 単糖 グルコース 結合→B(14)結合 ・グリコーゲン 単糖 グルコース 結合→〆(1→4)結合、所々〆(16)結合 ・キチン → 単糖 N-アセチルグルコサミン 結合→B(1→4)結合 2)複雑多糖 ○グリコサミノグリカン→二糖の繰り返し、負電荷もつ 1 ヒアルロン酸 コンドロイチン硫酸 ヘパリン 複合糖質 糖タンパク、プロテオグリカン、ペプチドグリカン
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