暗記を進めるときは単語帳の中で前後に行ったり来たりすることで、適切なタイミングで復習するようにしてください。
例えば8章で構成されている単語帳であれば
第1章⇒第2章⇒第1章⇒第3章⇒第2章⇒第4章⇒第3章⇒第4章⇒第5章…
のように章で分けて行ったり来たりするとか、単語数(400語単位)で切って同様のことを行うといったことをすると、より記憶の定着が高まります。
どれくらいのペースで戻るか、どれくらいの単位で区切るか、というのは個人個人の持つ忘却曲線によって異なることもあるため、学習を進める中で決めていくのが良いでしょう。
①単語を見て意味を確認する
まずは単語の意味を確認します。このとき注意してほしいのは、
「日本語訳をそのまま覚えるのだけではなく、その意味の先にあるイメージや感覚を意識すること」
です。
例えば、「organize=組織する」というふうに覚えるのではなく、その「組織する」という日本語の感覚、つまり「何かが規則的に集まって意味のあるかたまりになるようなイメージ」をちゃんと意識しながら覚える必要があるのです。
このように強く単語の感覚をイメージすることが重要な理由は、このような意識を普段から持っていないと、「英語を日本語に変換してから理解する」という悪い癖がつくからです。
英語と日本語は、全くことなる言語ですので、最終的には英語は"英語脳"という日本語をあやつる時に使用する脳と違う脳を作り上げることが重要です。それをこの英語の基礎である単語を覚えるときから意識していないと、あとで翻訳癖が抜けないというしわ寄せが来てしまうため、今のうちからこれをしっかり行っておくことが将来の英語学習の効率化にもつながります。
②意味をイメージしながら発音する
先ほどお話しした「その英単語が持つイメージや感覚」を頭に思い浮かべながら、単語を発音記号に従って数回発音しましょう。実際に発音して音で覚えることで、聞いた時にわかり、正しい発音で言えるようになります。
単語をゴロ合わせでガチガチにカタカナ英語で覚えたり、発音しないで文字だけを丸暗記したりすると、意味を知っていても聞きとれない、そして言ったときに通じない(発音が違う)ということが起きてしまいます。
発音記号は沢山あるように見えますが、ほとんどアルファベットがベースなのでそこまで時間はかからないはずです。覚えてないのなら今すぐ取り組んでください!
③その単語を使った文を作る
最後に、単語集に載っている例文も参考にして、中学英語レベルのものでいいので、簡単な文を作って言ってみましょう。この部分は3つのステップの中で一番時間がかかる部分で、完璧を求めすぎるといくら時間があっても足りなくなります。
今回は1語30秒という時間制限を設けて単語を覚えていくため、「本当にこんなレベルの文でいいのかな?」と感じるくらいの、簡単な文でOKです。
また、どうしても作れなければ、そのまま30秒経った時点で次の単語に移って大丈夫です。あくまでこのステップは将来のアウトプット力に繋げることが主な目的なので、最初は1つ目と2つ目のステップがしっかりできていれば、特に大きな問題はありません。
語30秒は絶対に守る。コツは完璧主義になりすぎないこと
実際にやってみるとわかると思うのですが、1語30秒でやらなければならないと分かっていても、どうしても覚えられているか不安になって30秒を大きくオーバーしてしまうことって、よくあるんですよね。
しかし、最初にお話ししたように今回の単語暗記戦略の最も重要なポイントは高い回転率であり、それゆえ1語30秒をしっかり守ることはとても重要なことです。
1語30秒を超さないためのポイントは、覚えていないかもしれないと思っても、「これは見たことあるな」くらいで次の単語に移ることです。覚えられないところにこだわらずにどんどん先へ進み、まずは1周するようにしてください。
1周目が終了したあと、当然忘れている単語もたくさん出てきますが、全く問題ありません。あとで何周もするので、1周目で覚える必要はないからです。安心して30秒で切り上げ、次に移るようにしてください!
それでは、勉強頑張ってください
実は「書くと覚えやすい」は科学的にも証明されています。
暗記系は、体の様々な箇所(五感)を使った方がよく覚えられます。そして特に、手や口を使うのが脳にとってはより覚えやすいそう。
つまり、書くこと自体は何も悪いことではないんです。
極端な例ですが、「100回書く」くらいなら「発音と和訳を99回言うのを繰り返して、1回書く」方がはるかにスピード速い。あとたぶんそっちの方が覚えられる。
それに単語の覚え方は、リスニングや長文読解にも響いてきます。
「音」から単語の意味がすぐに思い出せないと、リスニングや長文で使えません。
「長文は関係ないのでは?」と思いますよね。でもそんなことないんですよ。
長文の速読ではCD(音声)を使った練習が必須。というのも、速読では最終的に「途中で止まらずに読む=リスニングの音声と同じ速さ」を目指すから。
書くだけの暗記法だと、この練習始めたときに対応できないですよね?
だから単語はあくまで「音」で覚えるのが大前提で、どうしても覚えられないときは書くのもアリくらいに思っておいてくださいね。
ご丁寧にありがとうございます。そして夜遅くに失礼しました。とても分かりやすく、今すぐにでも実践しようと思いました!明日からこの方法で、単語を覚えて行こうと思います。ほんとにありがとうございます!
勉強頑張ってください
ありがとうございます!とても参考になりました!ひとつお聞きしたいことがあるのですが、書いて覚えるよりも、やはり見たり読んだりして覚えた方がいいでしょうか?