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過去の「けり」は2つに分けられるんです。
①人から聞いて知った過去の事実を伝聞として述べる意を表す、『伝聞の「けり」』(~たという、~たそうだ、~たとさ)
現代で言うところの、昔話の冒頭部分だと思って貰えたら良いです。
「むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。」みたいに。
②以前から現在まで続いている事柄や伝承を回想する意を表す、『回想の「けり」』(~た、~たのであった)
「~は昔から受け継がれてきた。」みたいな過去のことで使われます。
この2つをまとめて、「過去」としています。
同じように、詠嘆の「けり」も2つに分けられます。
①今まで気づかなかった事実に気がついて述べる意を表す『気づきの「けり」』(~たのだ、~たなぁ)と
②詠嘆の意味をこめて、これまであったことに今気づいた意を表す『詠嘆の「けり」』(~たことよ)
この2つをまとめて「詠嘆」としています。(こんなことはどうでもいいですが)
前置きが長くなりまして、ここからが本題になりますが、
過去と詠嘆の見分け方として、
基本は、過去でいいです。ただし、次のような場合は注意が必要です。下のような場合以外はスルーして過去にしても良いはずです、、
①「」の中や、会話文で出てくる「けり」
②和歌で出てくる「けり」→ほぼ99%詠嘆です
③断定の「なり」+「けり」
基本問題
(4)ける→過去の助動詞、連体形
(4)けり→過去の助動詞、終止形
(6)けれ→過去の助動詞、已然形
(9)ける→過去の助動詞、連体形
応用問題
1-(2)けり→詠嘆の助動詞「けり」の終止形
解説 : 和歌なので詠嘆です。
2-(1)けれ→ク活用形容詞「幼し」の已然形活用語尾
解説 : 「をさな/けれ/ば」のように区切ってはいけません。「をさなけれ/ば」が正しい区切り方です。
2-(2)けれ→詠嘆の助動詞「けり」の已然形
解説 : 和歌なので詠嘆です。係り結びで已然形になっています。
2-(3)けれ→シク活用形容詞「惜し」の已然形活用語尾
解説 : 和歌だからと言って詠嘆にしてはいけません。「惜し/けれ」のように分けることはできないので、そもそも助動詞ではありません。
2-(4)けれ→過去の助動詞「けり」の已然形
解説 : 普通の過去の助動詞です。