Geography
SMA

地理Bの気候の所なのですが、この問題のアには偏西風が吹いていて、アカウエには季節風も吹いている可能性があり、ウエではフェーン現象も起こっている可能性があると考えてしまいました。
そもそも、アとイだけでなくイとウも標高がほぼ変わらなく、一概には①とは言い切れないと思いました。この考えは間違っていますか?

仮想的な大陸と等高線および地点ア~カが描かれて 図3には, 3 いる。これらの地点から2地点を選択して雨温図を比較するとき 海からの距離による影響の違いが強く現れ、それ以外の気候因子の 影響ができるだけ現れない組合せとして最も適当なものを、 下の① ~④のうちから一つ選べ。 ア アとイ カ 2000m, 等高線の間隔は1000m。 オ 2000m ② イとウ S 4000m 図 3 ウ エ 60°N 60°S 30°N エとオ (4) オとカ 0° 30°S ] 大陸 海洋 等高線が描かれた仮想的な大陸の資料をもとに、雨温図の特徴に影 響を与える気候因子を考えさせる問題である。 5行に渡る設問文の意図を読み 取るのに、時間を要する。 資料にある図の2地点を選択して雨温図を比較する とき 海からの距離 (隔海度) による影響の違いが強く表れ、隔海度以外の気 候因子の影響ができるだけ現れない組合せを選ぶのだが,まずは、気候因子に ついての十分な理解が必要になる。 気候因子とは、気温、降水量などの気候要 素の地理的分布に影響を与える緯度, 隔海度 海抜高度, 海流,水陸分布など のことである。 気付 次に、この問題を解くには, 隔海度がいかに気温や降水量に影響を与えるの気 かを考えなければならない。 隔海度が大きいと、大陸性の気候になり, 気温の年較差が大きくなる。さらに. 水蒸気の供給量も減少するため, 降水量も少なくなる。 隔海度以外の気候因子 の影響ができるだけ現れないためには, 同緯度で, 海抜高度もほぼ同じ地点に おいて, 隔海度だけ異なるものを選ぶ必要があることから, 60°N 付近の沿岸に 位置するアと大陸内部に位置するイを選択する。 共通テストが目指すところの 知識や理論を活かし, 複数の情報や資料から思考・判断させる問題だが、受験 生にとっては ① 設問文と資料の読解, ②気候因子の内容理解, ③隔海度が気候 に与える影響の正確な理解が必要になるため、本書で正確な知識と理論を構築 し 設問に対する読解力とスピーディな思考力・判断力を身につける必要があ る。
地理b 気候 社会 季節風 偏西風 ケッペンの気候区分

Answers

_大体合っているし、ほぼ正解に辿りついています。

_少し怪しい所。
_①:そもそも、この設問が不完全です。5つの条件を仮定しないと、そもそも議論出来ません。その5つの条件は、(1).惑星半径が地球とほぼ同じである。(2).惑星の自転速度が地球とほぼ同じである。(3).惑星の大気組成が地球とほぼ同じである。(4).恒星からの平均的熱収支が地球と同じである。(5).地軸の傾きが地球とほぼ同じである。或いは、単に「仮想的な大陸」ではなく、「地球上の仮想的な大陸」と、質問していなければならない。何故なら、大気の大循環で緯度30°付近に貿易風が、緯度60°付近に貿易風が、現れるのは、コリオリ力の大きさが原因であり、惑星半径・自転速度・大気組成、及び、地軸の傾き、惑星の熱収収支、が、コリオリの力の大きさに影響するからです。
_②:「アには偏西風が吹いていて」:誤→:「ア・イ・ウには偏西風が吹いていて」:正。
_③:「アカウエには季節風も吹いている可能性があり」:不適切→、「ア・ウ・エ・カには季節風が吹いている可能性が大きく、イ・オにも季節風が吹いている可能性がある。」:適切。そもそも、この設問では、季節風を考察する材料が揃っておらず、その為、考察する必要はありません。考察する必要があるのは、貿易風です。
_④:エ・オ・カ、には、貿易風が吹いている。
_⑤:「ウエではフェーン現象も起こっている可能性がある」:誤→:「ウ・カではフェーン現象が起こっている可能性がある」:正。

_「アとイだけでなくイとウも標高がほぼ変わらな」いが、ウには、フェーン現象が起こっている可能性があるから、(アとイ)との組み合わせが正確です。

_①〜⑤で分からなければ、調べてから質問して下さい。

すみぽろん

ありがとうございます。お陰で大体理解出来たと思います。あと、しつこくて申し訳ありませんが、
偏西風は西岸では影響力が強く、東岸では影響が弱いと教わったのですが、その辺りは関係ないのですか?

ぺんぎん

_「偏西風は西岸では影響力が強く、東岸では影響が弱いと教わったのですが、その辺りは関係ないのですか?」→関係なくはないですが、先ず偏西風があるか、ないか、で、言えばある訳です。
_「偏西風は西岸では影響力が強く、東岸では影響が弱い」。一概(いちがい)にそうとも言い切れません。大陸の東岸にある中国よりも、日本の方が、台風による被害が大きい事が殆どですが、これは偏西風の影響です。中国も日本も、台風という現象に対して、大きく偏西風の影響を受けていますよね?

_季節風の影響をこの設問では、考えなくも良い。寧(むし)ろ貿易風の影響を考えなくてはならない。と、言う事は、納得していますか?

ぺんぎん

_「偏西風は西岸では影響力が強く、東岸では影響が弱い」→それは、山などの地形やら、建造物やら、に依る抵抗によって、地表付近の偏西風に依る風力が弱まるからです。
_しかし、上空の偏西風は、全く弱まらない訳です。日本の上空にあるジェット気流(寒帯前線ジェット気流)は、要するにざっくり言えば、偏西風な訳です。
_大陸の東側であっても、気候に大きな影響を与えています。

ぺんぎん

_(正確には、偏西風とジェット気流とは違いますが、地学ではなく、地理では、ざっくり似た様なものだと言う理解でも良いかな、と、思います。)

すみぽろん

貿易風は恒常風なので考えなければいけないが、季節風は時期によって変わるので時期が分からない時は考えなくても良いという事で合ってますかね?
上空ではジェット気流があるのはこの本に載っていましたが、気候に大きな影響を与えているのは知りませんでした。
偏西風は西岸ではかなり影響するが、東岸でもそこそこ影響するというような認識で大丈夫でしょうか?

ぺんぎん

_「偏西風は西岸ではかなり影響するが、東岸でもそこそこ影響するというような認識」→台風の様な、上空まで影響する(≒背の高い)気象現象には、大陸の東側であっても、影響する。と、言う事です。
_季節風は、気団同士の勢力(勢力の緯度が地軸が傾いている事で季節変化する)影響であり、地形以外も関係するので、標高図だけで判別するのは困難です。
_惑星規模で理解出来るのは、偏西風・貿易風・ジェット気流、が、主体に成ります。
_フェーン現象は、山の風下側の話しなので、必ず、大陸の東側である訳ではありません。
_季節風・地形風、等の影響で、貿易風の吹く緯度であっても、必ず山の西側で起こる訳でもありません。貿易風の影響が大きい時には、山の西側で起こる、という話しです。

ぺんぎん

_コメントの画像2枚目、「風は地表と接触する事で摩擦を生じるんだ。」→伝統的に気象学では、この様な表現を使いますが、これは間違いです。物理等の分野ではこの様な表現は許されません。
_「風は地表と接触する事で摩擦を生じるんだ。」が、正しいとすると、「風は海面と接触する事でも摩擦を生じ」なくては辻褄が合わず、海上の偏西風も貿易風も長距離を吹くことで、弱まる事に成ります。風速が弱くなった分だけ、摩擦熱で温度上昇する事に成ります。その様なことはありませんね。
_摩擦ではなく、抵抗と覚えて下さい。
_

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