Chemistry
SMA
この問題で、Iでカルシウム塩の溶解度に関する説明があるのですが、カルシウム塩について深い知識がなく、CaSO4が溶けない側に属する程度の推測しかできなかったのですが、主要なものはイオンごとに覚える他、何かこの性質があるものは溶けにくい塩を生成しやすいなど特徴はありますか?
問3 オキソ酸
オキソ酸ア~エは,リン酸H3PO4, 硫酸H2SO4, 硝酸HNO3,
次亜塩素酸 HCIO のいずれかである。
I リン酸カルシウム Cas(PO4)2, 硫酸カルシウム CaSO4 は
水に溶けにくい。 一方, 硝酸カルシウムCa(NO3)2, 次亜塩素酸
カルシウム Ca (CIO)2は水に溶けやすい。 よって, ア, エは
H3PO4 または H2SO4, イ, ウはHNO3 または HCIO である。
なお, Cas(PO4)2はリン鉱石の主成分である。 また, CaSO4・
2H2O はセッコウとよばれ, Ca (CIO) 2・2H2O は高度さらし粉の
主成分である。
ⅡI 次亜塩素酸ナトリウム NaClO に希塩酸を加えると,塩素
Cl2 が発生する。 Cl2 は黄緑色の有毒な気体である。
NaClO + 2HCI → NaCl + H2O + Cl2
一方,硝酸ナトリウム NaNO3に希塩酸を加えても,変化は起
こらない。
よって,イはHCIO であり,ウはHNO である。
III Cas (PO4)2とH2SO4を1:2の物質量比で反応させると,
リン酸二水素カルシウム Ca (H2PO4)2 と CaSO4 の混合物が得ら
れる。
Cas (PO4)2 + 2H2SO4 → Ca (H2PO4)2 + 2CaSO4
Ca (H2PO4)2 と CaSO4 の混合物は過リン酸石灰とよばれ,肥
料として用いられる。
よって,アは H3PO4, エはH2SO4 である。
ⅣV 濃硝酸と濃硫酸の混合物は, 混酸とよばれ, ニトログリセ
リンや2,4,6-トリニトロトルエンなど, 火薬の製造に用いられる。
CH2-OH
CH2-ONO2
CH-OH + 3 HNO3
CH-ONO2 + 3H2O
|
CH2-OH
グリセリン
CH3
+ 3 HNO3
I
エステル化 |
ニトロ化
CH2-ONO2
ニトログリセリン
CH3
O2N.
NO2
+ 3 H2O
NO2
トルエン
2,4,6-トリニトロトルエン
以上より,アはH3PO4, イはHCIO, ウはHNO3, エはH2SO4
である。
15 ·④,16 ·②
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