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まず、物理の問題で「滑り出す」といわれたら「まだ滑ってはいないギリギリの状態で、あと少しでも力がかかれば滑り出す」ということなので、静止しているとみなせます。静止=加速度0ということはつり合いが成立します。これはモーメントの話ではなくて、力のつり合いや摩擦力の話なので、そのあたりの問題を解くときにも必要な知識です。
ここからがモーメントの話です。前提知識として、抗力Rを説明に使うので、その意味を説明しておくと「摩擦力と垂直抗力の合力」です。
まず「回転する」というのは、力のモーメントがつりあっていないということです。この問題の場合、反時計回りに回転すれば「倒れる」ということになります。
写真に、赤矢印で書いているのは抗力Rであり、もう1つの力が重力mgです。この2つの作用線が一致するとき、力のモーメントが釣り合って回転しません。
写真のアから順に、角度を急にしていきます。mgの作用点が物体中央なのは変わりません。一方で、抗力Rは物体が床から受ける力です。だから、角度を急にしていくと、ウのときにちょうどmgの作用線が点Aを通るので、これと作用線を一致させると抗力は点Aを作用点とすることになります。さらに角度を急にすると、重力は作用線が点Aより左側になりますが、抗力は床からしか力を受けられないので、これ以上作用線を左にはできません。だから、ウの状態が回転しないギリギリでそれ以上角度を急にすると反時計回りに回転してしまいます。
3つめの疑問についてですが、この問題の条件は
滑り出す
かつ
倒れない
です。
滑り出す条件がθ1より大きいことで、倒れない条件がθ0より小さいことです。
よって、このような場合が存在したということは(図の赤色で塗った共通部分が存在するということは)θ1<θ0であるといえます。
解説ありがとうございました