Senior High
数学

【数学B】平面ベクトルⅠ

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たまお

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現役の私立中高一貫校で数学の教員が生徒に配布しているノートです。
大学受験の問題を解きときの基本となる考え方や解き方をまとめてあります。
別解などもありのですが、随時更新をしていきますので、確認して下さい。

●平面ベクトル
【平面ベクトルⅠ】矢線ベクトル、一次独立についての章です。
【平面ベクトルⅡ】内積についての章です。
【平面ベクトルⅢ】ベクトル方程式についての章です。

《更新日時》2018年2月27日

ノートテキスト

ページ1:

§ 10 平面ベクトル」
10.1 Get Ready
§ 10 平面ベクトルⅠ
1.
一問題 108 (平面ベクトルの一次独立I)
8.
G である2つのベクトル
があって,これらが,
独立
s(a+3b)+(-2a + b) = -5a-b
を満たすとき, stの値を求めよ。
平面ベクトルの一次独立
[解咯]
s(36) +t(-2a+b)=-5a-b
(s-2t)+(3s+t) = -58-6
aは一次独立なので
s-et=-5
| 3s+t = -1
*s=-1,t=2
と言が一次独立であるとき
axb
平面ベクトルの一次独立の性質・
と言が一次独立であるとき
x+x+y
ならば x=xy=y」
(係数が比較できる!
125

ページ2:

§ 10 平面ベクトル I
-問題 110 (内分点 外分点 重心の位置ベクトル)
次の各々の声を
表せ。
(1)点P は線分ABを 8:3に内分
A
(2) Pは線分ABを1-t: tに内分
0
IP
P
B
(3) 点Pは線分ABを 53 に外分
(5) 点P は △OAB の重心
A
A
B
0
内分・外分点の位置ベクトル・
P()
B
0
B
(4)点P は線分AB を 1-t:tに外分(t<)
m
P
(m
PP
分ABm:に内分する線分ABm:n(mn)に外分する
20
(m<n)に外分する
分ABをm:mn
m: -n
-M N
内分
点P(ア)は
点P()は
小さい方にを付ける!
点P(ア)は
小さい方
を付ける
namb
Emb
namb
P
=
m+n
En
m+n
127

ページ3:

2017 高校2年 文系数学 B
-問題 109 (ベクトルの基本)
右図のような正六角形ABCDEF において,AB=AF = とおく
このとき、次の各ベクトルを
(1) CD
(4) AD
表せ。
(2) BC
(3) AC
(5) BD
[解咯]
(1)
B
'0
(4)
B・
610
B
CD = AF
B
60
5)
D
A-2A0 = 2d+26
B
10
(3)
D
BC= AO BC= a+b
B
D
AC = AB + BC = a+ (a+b)
20+6
D
0
D
B=AD-AB=(2+2)-d
=a+26
ベクトルの分解
A
OA
JE
基準点を始点に!
B AB-OBOA
OB
(基準点
126

ページ4:

2017
高校2年
文系数学 B
0
(3)
点Pは分AB 8:3に内分する
=
8+3
B
1-1
点Pは分ABを1-ttに内分する
ta + (1-t)b
(1-t)+t
ta+ (1-t)b
PはAOABの重心なので
---
重心の位置ベクトル
3点A(a),B(), c() がある.
△ABCの重心G (g)の位置ベクトル
a+b+
3
△OAB の重心 (g)の位置ベクトル
3
A(d)
⑤
③
点Pは分ABを5:3に外分する
5-3に内分
-3a+56
°
5-3
点Pは線分ABを1-ttに外分する
1t-tに内分
-ta+(1-t)b
P=
1-t-t
128
BCB)
M(BC) C()

ページ5:

10.2
Training
§ 10 平面ベクトルI
一問題 111 (3点が一直線上にある条件)
三角形 OAB について,辺OAを7:5に内分する点をP, 辺 AB を 52 に外分する点を Q とする。 さ
らに、 三角形 OAB の重心をGとする。
(1) OP, O. OG をそれぞれ OA, OB を用いて表せ。
(2) PQ PGをOA, OB を用いてそれぞれ表せ。
(3)3点P, G. Q は同一直線上にあることを示し, 線分の長さの比PG:GQ を求めよ。
(1)[解答]
PはOA 7:5に内分するので
OPOA
=
QはAB52に外分するので
QQ=
-20A +50B
5-2
Gは △OAB の重心なので
=
(2)[樹]
(3)3点 P.G.Qが一直線上
⇒PG=kGQとなる実数kを探す
[解答]
PG = OG - OP
-(+)-A
= -+
12PG 30A 40B - ①D
GQ = 0Q - OG
-(-)-(+)
=-OA+B
3 GQ = -30A +40B ... ②
①②より
GO - 4PG
よって、3点P.GQは一直線上にあり
PG: GQ = [1 : 4
129

ページ6:

2017
高校2年 文系数学 B
一問題 112 (IPA + mPB+nPC=0
△ABC と点Pがあって, 3PA +4PB+5PC が成り立っている。このとき、次の問いに答えよ。
(1) AP AB, ACで表せ。
(2)BCを5:4 に内分する点をDとするとき, Pは線分AD 上にあることを示し, APPD を求めよ。
(3) 面積比 △PAB: △PBC: △PCA を求めよ。
(1) [解答]
3PA +4PB +5PC =
-3AP + 4 (ABAP) + 5 (AČ - ÆÐ³) - O
12AP = 4AB+5AC
A
(2) [解答]
+
-1
DBC 5:4に内分するので
AD-4AB+5AC 4AB+ 5AČ
9
5+4
①より、
AP-4AB+5AC
12
9.4階+5A
[ポイント]
12 9
よって、Pは分AD上にあり
AP: AD-34
(3) [解答]
A
分母を4+59に直す!
これは
4AB+5AC
5+4
と考えるとBC54に内分
するベクトルを表す。
よって
B
④
APAB =
D
AABC - AABC
APBC - #AABC
APCA AABC ABC
△PAB:APBC:APCA - 18:11:138=5=3:4
12
130

ページ7:

§ 10 平面ベクトルⅠ
-問題 113 (2直線の交点の位置ベクトル)
三角形 OAB において 辺OA を 3:2に内分する点をP, 辺OBを2:1に内分する点を Qとし,2直
|線 BP, AQの交点をPとする。
(1) OR OA, OB ***.
(2) 直線 OR と線分ABの交点をSとする。 AS: SB および OR OS を求めよ。
(1)[方針]
直線BP、直線AQの交点がR
「直線BP上にR
⇒ 直線AQ上にRoto+(i-t)
0
=sOP+(1-s)
とかける
③
とかける
P
-S
RI-t.
②
m
⇒を明,o,s.tを使って2通りで表す!
⇒ ベクトルの一次独立で係数を比較する!
[解答]
Rは直線BP上の点であるから
-
OR SOP (1-S) OB (s:実数)
=
s+(-s)б
S·
s+ (-s)
Rは直線AQ上の点であるから
OR = to +(-t) (t:実数)
①②より
= tā² + (1-t).
=
tā+ (1-1)-
isa+(1-8)=ta+(1)
abは一次独立なので
1-s-(-s)
|(2) [解答]
A
L-A
Sは直線OR上の点であるから
OS=kOR (k: 実数)
·k (a + b)
・Sa+
Sは直線AB上の点であるから
OS = loA + (1-ℓ) d (L:実数)
= la+(1-) BO
⑤⑥より
kā + k = la + (1-1)
dbは一次独立なので
[k = l --⑦
⑦+⑧より、
+歌・1
⑦より、l=
1-8-(1-1)-
③④に代入して
s= 5
したがって
①に代入して
(t-)
R =
(1-5)
OA+
AS: SB = 1-ℓl=4:3
OR:OS = 1:k=7:9
131

ページ8:

(2) [別解1]
0
[別解2] <チェバ・メネラウスの利用 >
チェバの定理
2
| 3直線AQ.BRCP
P」
A
P
\R
OR = A + B).
S
が1点で交わるとき
PB @CRA
AP BQ CR
メネラウスの定理
3点P.Q.Rが直線
C
OR =
30+40g
上にあるとき、
PB QC RA
=
=7.307408
A
B
+4
・は線分ABを 4:3に内分する位置
メネラウスの定理により
0
ベクトルで、この点がSであるから
AS SR 4:3
また,
蛸··噐 - 1
号・・・1
R
OR
=
であるから,
よって.
A
S
B
OR:OS = 7:9
したがって
OR-
PR:RB=4:5
50P+408
4+5
= +
- ½ + ½
=
+

ページ9:

2017 高校2年 文系数学 B
-問題 114 (直線のベクトル方程式I)-
平面上の三角形 OAB に対し, 点Pを
OP = sOA +tOB (s,tは実数)
によって定める。 s,tが条件 2s+t=1を満たしながら変化するとき, P はどのような図形上を動くか。
【実験例】
0
S=
B S=0から t=1
P-
点()に似てる!?
B
\S-1-
かった
\S=koto
M
A
かった
※点は、直線BM上を動くと考えられる。
※点Pは、座標 (s,t) のように扱うことができそう!?
【解答】
OP= soA + toB (29++=1)であるから
+(2-1)
OP=23.
=
SOM + toB
(s-28,ai=20より S+t= 1)
よって、点Pは
「2点M(),B()を通る直線上」
動く。
132

ページ10:

10.3
Challenge
一問題 115 (平面ベクトルの一次独立II)
同一直線上にない 3点 O. A, B がある。 このとき
§ 10 平面ベクトルⅠ
GOA +bOB=cOA + dOB が成立するのは「a=cかつb=d」 に限る
ことを背理法を用いて証明せよ。
【解答】
「a C または b d」のとき矛盾が生じることを示せば良い.
+
QoA + boB = COA doB (a-c) OA = (d-b)OB
(i) acのとき
=
となるが、3点o、A,Bが同一直線上にないことに
(ii) bd のとき
OB =
--
となるが、3点o,A,Bが同一直上にないことに
(i) Gi)より、 背理法により示された
背理法
ある命題に対して、その命題が成り立たないと仮定し、
矛盾が生じることを示すことにより、その命題が正しいこと
を証明する方法を背理法という。
※否定するときの注意
かつ
否定
すべての
ある
133

ページ11:

2017
高校2年 文系数学 B
問題 116 (直線のベクトル方程式 II)-
同一直線上にない3点 O, A, B がある。 点Pが直線AB上にあるための必要十分条件は
OP = GOA + BOB (a +3=1.0.βは実数)
| と書けることである。 これを証明せよ。
【解答】
点Pが直線AB上にあることから
とかけ.
AtAB (t:実数)
ふ
OP OA- t (OB-OA)
=
a = (it)+tog
α-l-t.β=t とおくと
P = α A+ BOB (α+B=1)
272
134
0
AB B
A
TAB
P

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