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1.2.1 自然環境と人びとの暮らし、
1. 世界の地形
☆陸半球・フランス北西部を中心とした半球で、全陸地の84%が含まれる。
☆水半球:ニュージーランド南東沖を中心とした半球で、約90%が海洋である。
<陸地の種類>→造山活動を受けた時期によって分類される。
No.
Date
現在より何年前
54100万年 25200万年
6600万年 1万年
ウラル山脈
地質時代
先カンブリア
環太平洋造山帯
時代
古生代
中生代
第三紀
260
更新完新
世世
第四紀
アパラチ
山脈
新生代
安定陸
古期造山帯
新期造山帯
6.000
■新規造山
ドラケンスバーグ山脈 グレートディヴァイディング山脈
古朗造山帯
卓状地
大地形の
平均高度
と造山帯
の形成期
造山帯の形成期
■箱状地
①安定陸塊
先カンブリア時代(約35億~10億年前)に形成された。
プレートの中央部に位置し、ゆるやかな造陸運動のみを行う。
→地形の侵食が進み、起伏が小さく、大平原や台地が多い。
→火山や地震が比較的少ない地域である。
楯状地と卓上地を形成する。
※楯状地:先カンブリア時代の岩石が地表に露出した平坦な地域。
※卓上地:先カンブリア時代の地層の上に、ほぼ水平に後代の地層が堆積し、台地や平原と
②古期造山帯
なっている地域。
古生代(約5,4億~2.5億年前)に形成された。
造山運動後の浸食作用により、低くなだらかな山脈が多い。
ex) アパラチア山脈・ウラル山脈・ドラケンスバーグ山脈・グレートディヴァイディング山脈など
③新期造山帯
中生代末~新生代(約2.5億年以降)に形成された。
現在も成長し、地殻変動を受けている。(プレートの境界部に位置している。)
→高く険しい山脈
→地震・火山活動が活発。
ex) 環太平洋造山帯・アルプス・ヒマヤラ造山帯など

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No.
Date
<陸地の種類と各資源の分布>
安定陸→鉄鉱石
古期造山帯→石炭
新期造山帯 石油・銀・銅・すずなど
<平野の種類>
①浸食平野
それぞれの要因
2 鉄鉱石は約6億年以上前の先カンブリア時代に
海水中の鉄が酸化して沈殿したものなので、侵食が
進み、古い岩石が地面に露出している安定陸塊
に多く見られる。
2石炭は古生代以降の陸生植物(シダ類などの森林)が
造山運動の熱や圧力の影響によって地中で炭化した
ものなので、古期造山帯の山脈に大炭田が多く見られる。
3石油は海洋プランクトンが海底に堆積し分解された
ものなので、海底の隆起部分である新規造山帯に多く
見られる。
↑銅鉱や銀鉱はマグマの活動によって生成される。また、
せばまる境界に分布する新規造山帯の海洋プレートが沈む
込むところでは火山が多いので、銅鉱や銀鉱が多く見られる。
長期間の浸食・風化により、地表が平坦になった地形。
→古い岩盤や地層からなり、大規模である。
準平原と構造平野に分類される。
※準平原:山地が長い間浸食され、平坦化した地形。
大陸内部で地質が古く、地殻活動がゆるやかな地域に多い。
→楯状地に多い。
☆残丘(モナドノック):準平野のうち、侵食からとり残された
山体。
※構造平野:古い岩石の上に地層がほぼ水平に堆積し、海面の低下によって陸化した後に
浸食された地形。
→卓上地に多い。
☆メサ:水平な地層の硬岩層の部分が浸食からとり残されて
形成したテーブル状の地形。
☆ビュート:水平な地層の硬岩層の部分が侵食からとり残されて
形成された地形のうち、頂部の面積が小さいもの。
ex) モニュメントバレー(写真)
☆ケスタ:やや傾斜した地層で、硬岩と岩の互層になって
いる場合に形成される階段状の地形。
ex) パリ盆地・ナイアガラの滝・ロンドン盆地(写真)
など

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③堆積平野
河川や海水の堆積作用により形成された地形。
→比較的新しいものが多く、小規模である。
沖積平野と洪積台地と海岸平野に分類される。
No.
Date
<堆積平野の種類>
①沖積平野
河川の堆積作用によってできた平野。
・完新世(沖積世、1万年前から現在)に形成された。
HO
(失)
上流 ☆谷風平野:勾配が大きいため、流水の摩擦力が大きくなり、その
摩擦力によって侵食された山地が谷底に堆積すること
で形成される。
下流
☆扇状地:山麓では、谷底で流速が衰えるため、砂礫を扇状
に堆積する。
☆氾濫原:勾配がゆるやかなため、流速が衰え、河川が蛇行
しており、氾濫や洪水が起こりやすい。
氾濫や洪水によって、河川の中下流域に堆積する。
☆三角:水のスピードが急激に落ち、運搬能力を失うため、
河口付近に土砂・泥土をデルタ状に堆積する。
水はけが悪いため、水田・牧草地として利用される。
☆扇央:礫に隙間が多いため、伏流水(地下水)として流れ、
時には水無川になるため、果樹園や畑として開発
される。
☆扇端:湧水があるため、集落や水田が立地。
→現在では上下水道や灌漑施設が設備されたため、扇状地
でも住宅地や水田として利用される。

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No.
Date
☆河跡湖:川の蛇行が大きくなると、大洪水時に氾濫によって流路が
短縮されることがある。この際、それまでの河川は放棄されて、
湖沼となる。三明湖・牛角湖と呼ばれることもある。
☆後背湿地:自然堤防の背後にある低平な地形で、水はけが悪く
沼や湿地となっている。江戸時代にようやく開発が進み、
水田として利用されていることが多い。
☆自然堤防:河川の両側に上流から運ばれてきた土砂が洪水の際に
堆積してできる1-2mの微高地。洪水を免れるために道路
などに利用されてきた。また、水はけが良く、集落や畑として
利用される。
②洪積台地
更新世(洪積世、約258万年前~約1万年前)に形成された谷底平野、扇状地、三角州など
が隆起した台地。
地下水や河川から遠いため、水を得にくく、開発が遅れていたが、洪水の被害が少なく、
地盤が安定していることから、宅地開発が進んでいる。
☆河岸段丘:河川沿いに形成される階段状の地形。
☆海岸段丘:岩石海岸沿いに形成される階段状の地形。
海岸平野
海底の陸地に近い浅い堆積面が隆起または海面の低下によって地表に表れた平野。

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第10回授業プリント
小地形 (2) 海岸地形
●海岸地形
⇒成因によって離水海岸と沈水海岸に分けることができる。
・離水
→土地が隆起あるいは海面が低下して、浅い海底が陸上に現れること。
海岸線が陸から後退することを海退といい、海退によってできた海岸を離水海岸という。
・沈水
→土地が沈降あるいは海面が上昇して、陸地が海面下に沈むこと。
海岸線が陸に向かって前進することを海進といい、海進によってできた海岸を沈水海岸と
いう。
・離水海岸と沈水海岸の特徴
海岸線
水深
離水海岸
単調
浅い
沈水海岸
複雑
深い
●離水海岸の小地形
海岸平野:海岸沿いの浅い海底堆積面が、隆起または海面低下により地表に表れたもの。
ex) 千葉県九十九里平野、釧路平野、宮崎平野
海岸段丘:土地の隆起と,何回かにわたる不連続な離水と波の浸食作用が繰り返されることで
形成される階段状の地形。
ex) 襟裳岬、三浦半島、高知県室戸岬、足摺岬
●沈水海岸の小地形
・リアス海岸
成因:険しい壮年期山地が沈水.
→山の形自体が海岸線となる。
形状:鋸歯状の海岸線 .
尾根が伸、V字谷が入り江。
例:三陸海岸南部、若狭湾、志摩半島英虞湾、薩摩半島南西部、スペイン北西のリアスバハス
海岸

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・フィヨルド
成因なだらかな山地が沈水し、氷食による宇谷に海水が浸入,
形状 : 湾奥が比較的広く細長い湾を形成。
例:ノルウェー ソグネフィヨルド、カナダ西岸、ニュージーランド、チリ
・エスチュアリー
成因:河口が沈水.
形状: ラッパ状の河口を持ち、比較的平野が広い。
例:テムズ川、セーヌ川、ヨーロッパエルベル、ラプラタ川
(ヨーロッパで多く見られる)
・土地利用の違い
沈水海岸は,水深が深いため、船が通りやすく、落として利用される.
リアス海岸・フィヨルド: 山地が沈水してできた地形のため,山地と海岸線が近い。
→平野が狭いため、港として利用できる土地が狭い.
→建物が建ちにくいため、貿易港・工業地域としては発展しづらい.
エスチュアリー: 平野が広いため、工業地域を形成することができるため、大貿易港として発展す
ることが多い.
●砂地形の種類と成因
・砂地形:砂が堆積することで形成される地形.
・沿岸流:海岸線と平行に流れ、削られた土砂を運ぶ
●砂嘴:沿岸流が運んだ砂が鳥のくちばし状に海へつきだした形
・砂州:砂嘴が発達し、湾口をふさぐ程になった形
・沿岸州:遠浅の沖合で、海岸線に平行に砂が堆積した形
・陸繫島:陸撃砂洲(トンボロ)により対岸の島が本土と繋がったもの
・ラグーン:潟湖。砂の堆積物と陸地に囲まれた湖。浅い水面が湿地化し干潟となる。
ラグーン
砂川
陸撃砂洲(トンボロ)
砂嘴
陸撃島

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サンゴ礁海岸
サンゴを主とする炭酸カルシウムからなる生物の分泌物や遺骸が、海底の基盤岩の上に発達
した地形、
ex)ベリーズ,ブルーホール(世界遺産)
・サンゴ礁の形成順
裾礁(fringing reef) →堡礁(barrier reef) →礁(atoll)
陸地の沈水による海面上昇によって, サンゴ礁が海面に上昇しようとする過程で,サンゴ礁海岸が
形成される。
-->
海面上昇とサンゴ礁の発達は深く関わっている.
なぜ?
陸地が水すると、水深が浅いところでしか生きられないサンゴは死滅してしまうから、

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No.
Dato
ホレン
カール
第 11 回授業プリント
小地形 (3) 特殊な地形
●地形を作る力
・内的営力:起伏を増大
火山活動、地殻変動(陸運動,造山運動)
→大地形を作る.
・外的営力:起伏を平坦化
風化浸食、運搬、堆積作用
●小地形を作る。
●氷河地形
・氷河地形:氷河の浸食・堆積作用による地形.
ex) ニュージーランド フランツジョセフ氷河
・氷河:万年雪が数十メートル積もり、上層の雪の圧力によって圧縮され氷河氷になった
もの、絶えず高所から低所へ移動する。
ex) 大陸氷河: 地表面を広く覆う大規模な氷河.
谷氷河(山岳氷河):雪線以上の高度をもつ山地の谷に発達.
・分布:高緯度地方、高山地域に分布。
現在、大規模な大陸氷河は南極大陸とグリーンランドのみ。
※氷期(氷河期)と間氷期が数度にわたって繰り返されていたため、氷期には
より多くの大陸氷河があった.
・土地利用:大陸氷河に覆われていた地域は、氷河の移動の際に表土を削り取っているた
め、表土が薄く、土地が痩せており、高緯度のため、農業には適さない。
→牧草を植え、酪農を中心とする。
比較的悪条件でも育つ作物(ライ麦・ジャガイモなど)は育てることが可能.
〈形成される氷河地形〉
・カール(圏谷):山頂付近や山腹に形成される半椀状の凹地窪地。
・ホルン(尖峰):周囲の氷河により削られることでできた尖った峰.
・U字谷:カールやホルンを形成した氷河がさらに斜面を下りできた地形で,横断面が
V字型。
・フィヨルド:U字谷に海水が侵入したもの。
モレーン:氷河の末端部に堆積した岩くずが押し固められた丘陵状の地形で,氷河湖
が形成されることもある。
U字谷
モレーン

ページ9:

●乾燥地形
No.
Date
・乾燥地形の砂漠気候下にみられる地形。
降水が非常に少なく、植物が少ないため、岩石が多い。
岩石の性質(比熱が小さい=温度が上がりやすく下がりやすい)により,
風化作用が活発になる。
ex) ナミビア ナミブ砂漠 (世界最古の砂漠), ジャイサルメール(黄金の町)
・分布:緯度 20~30 度の中緯度地方、大陸南部
〈形成される乾燥地形〉
・砂丘:風に吹き寄せられた砂が作る地形
・ワジ(涸川):降雨時(雨期)のみ一時的に流れる河川
・内陸河川:大陸内部の乾燥した盆地にある河川
内陸
17ジ
河川
外来河川
(涸川)
・外来河川:湿潤地域や雪解け水が豊富な野から流れる河川.
→人々が外来河川の周りに集落・村を形成する.
・塩湖:内陸部の湖沼で、蒸発と湖水の濃縮のために塩分が高い。
・オアシス:砂漠の中で局地的に水が湧き、樹木が繁茂する地域.
砂丘
オアシス
●カルスト地形
・カルスト地形(溶食地形):雨水に含まれた二酸化炭素が炭酸カルシウムを含む石灰
岩を溶食してできた地形.
ex) フィリピン チョコレートヒルズ ポリエ
*語源: スロベニア地方にあるカルスト地方
*溶食過程 CaCO3+CO2+H2O→Ca(HCO3)2
ドリーネ
・分布:石灰岩台地」
〈形成されるカルスト地形〉
ウバーレー
鍾乳洞
地底湖
・カルスト凹地:ドリーネ、ウバーレ、ポリエの順に発達
・鍾乳洞:地中の石灰岩が溶食されて生じた地下の空洞、水が溜まると地底湖が形成さ
れる.
ex) 山口県秋吉台, 龍河洞
・タワーカルスト:石灰岩の一部が溶食から取り残され巨大な搭状の山々が立ち並ぶ
地形、降水量が多く、植生が豊富な熱帯や亜熱帯気候では、溶食
が盛んなため、よくタワーカルストが見られる.
タワーカルスト

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No.
Date
<海底の地形>
☆海嶺大洋の中央部に位置し、周囲の海底から盛り上がっている海底山脈の連なり。
地震活動や火山活動が活発で、プレートが広がる。
☆海溝:太平洋の西縁や南東縁、インド洋北東縁などに位置する凹地。
プレートの沈みこむ境界で、巨大地震がたびたび発生する。
☆大陸棚:大陸の一部で、水深が約200mまでの浅い海底で、傾斜も緩やかである。
特に浅くなっている場所はバンク(浅堆)と呼ばれ、プランクトンが生育しやすく、漁場
として適している。
<平野と人々の生活>
☆輪中に浸水の被害を防ぐために、集落全体を提防で囲んだ地区。
☆ラムサール条約:1971年イランのラムサールで採択された「とくに水鳥の生息地として国際的に重要な
湿地に関する条約」。
2019年現在、日本では52ヵ所の湿地が登録されている。