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社会(歴史)
<幕府政治の安定と元禄文化>
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○徳川綱吉・徳川家5代将軍
○徳川綱吉の時代には、社会の秩序を重視する政策が採られた。そのため、武家諸法度の
内容が武力より忠義や礼儀を重視するものとなった。!
・儒学がすすめられ、なかでも主従関係や上下関係を重視する朱子学が広く学ばれた。
○人々に慈悲の心を持たせるため、生類憐みの令という、極端な動物愛護の政策が彩られた。
○小判の質を落とすことで貨幣の数は増えたが、価値は下がった。また、それにより物価が
上がったため、生活は苦しくなった。つまり、財政難と権威の低下に陥った。
・18世紀初めには、第6.7代将軍に仕えた儒学者の新井白石の意見が政治に取り入れられた。
これを正徳の治という。
・白石は、財政を立て直し、物価を安定させるために、物価上昇を招いていた貨幣の質を元にもどした。
・他にも、金銀が海外に流出するのを防ぐために長崎貿易を制限したり、節約と権威の向上を
同時に行うために、朝鮮通信使の待遇を簡素化したりした。
・元禄文化・・・大阪や京都など、上方の町人が担い手となる華やかな文化
○文学は、井原西鶴の武士や町人の生活を基にした浮世草子がベストセラーとなった。
・松尾芭蕉は、自己の内面を作品に表現し、俳諧の芸術性を高めた。
・近松門左衛門は町人社会の義理や人情などを題材として人形浄瑠璃の脚本を書き、
人々の共感を呼んだ。

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Date
・絵画では、俵屋宗達や尾形光琳が、大和絵の伝統を生かした新しい装飾画をえがいた。
ひしかわもろのぶ
●江戸では、菱川師宣が町人の暮らしをえがいて活濯し、浮世絵の祖といわれている。
<享保の改革と社会の変化>
・米価が大名や武士、町人たちの生活に深くかかわっている。
○米価が上がると武士は喜び、町人は困る。米価が下がると逆になる。
きょうほう
○徳川家8代将軍の徳川吉宗が財政改革を始める。この改革を享保の改革という。
・支出を減らすためにぜいたくを禁止とする倹約令を出した。
○収入を増やすために、大名の参勤交代における江戸での滞在期間を半年に減らし、代わりに
米を献上させる上げ米の制を定めた。
IT +
○年貢を強化するにあたり年貢率を高くした。穫れた量に応じて収入の4割を納める検見法から、
いつでも一定の量を納めさせる運法に変わった。
じかたおきたのがき
○公事方御定書という裁判の基準を定めた。
吉宗は年貢の増収を軸に財政改革を進めようとしたが、米の量が増えると米価が下がるので、幕府の
財政は一時的にしか立ち直らなかった。
◎吉宗の改革は農業を重視した改革だったため、当時成長していた。商業には対応していなかった。
○新井白石が金銀の流出がないように貿易を制限した結果、木綿・綿織物、生糸・絹織物の
国産化が進んだ。

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。
○農村内で貧富の差が拡大。貧しい農民の土地を買い集めて地主となる者がいる
一方で、土地を手放し小作人となる者も少なくなかった。小作人は出稼ぎに行っていた。
と言いかないこうぞう.
○問屋制家内工業・問屋が器具を貸し出し、農家が綿布を織り、完成した布を問屋が
買い取る。そしてそれを小売店に売る。
工場制手工業(マニュファクチュア)
・工場主が工場・機械・原料を用意し、労働者を雇い、それぞれが分業で生産するしくみ。
それにより、問屋制案内工業に比べて、効率よく生産できるようになった。
○百姓一揆…生活が苦しくなった農民にちが結集して、年貢の軽減や不正を働く役人の
交代などを要求することを目的とする一揆。
・百姓一揆や打ちこわしが増加するのは、ききんが発生したときである。]
かきつぐ
○成長する商工業の力を利用した財政改革を行おうとしたのが、老中の田沼意次である。
◎田沼意次の政治、物価
・株仲間の結成の奨励をした。株仲間に、営業の独占という特権を与える代わりに、
幕府に税を納めさせた。
○商人の力を使い蝦夷地の開発をしようとした。俵物(水産物)の生産に努め、蝦夷地を
通したロシアとの交易も考える。
・長崎貿易を活発にするために銅を専売にした上で、俵物と銅を輸出して、不足していた
金銀を得た。
いんばねま
○洪水が絶えない印旛沼を江戸湾とつなぎ、水を抜くことで新田開発を行い、年貢の増収を
しようとした。

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○田沼意次の政治は、学問や芸術が成長し、自由な風潮になるなど、経済が発展した一方で、
地位や特権を求めたわいるが横行していた。
・他にも、天明のききんへの対応の失敗などから、老中を辞めさせられる。
まつだいらだのぶ
・田沼の汚れた時代を改めようと、徳川吉宗の孫であり老中の松平定信が寛政の改革を
行った。
◎寛政の改革
・帰農令…江戸に出稼ぎをしに行っていた農民を農村に返し、農村を構築しようとした。
○国米の制作やききんに備えて、米を蓄えさせる。
・昌平坂学問所…朱子学を学ばせる。なお、朱子学以外の学問は禁止された。
・倹約令…武士から庶民にいたるまでぜいたく品の禁止、質素倹約を強制。
○寛政の改革の結果が十分に出ない中で、松平定信は老中を辞職
○財政改革の面で、田沼は商業の力に目をつけたが、その一方で定信は倹約に努め、農村の
立て直しなど、年貢の増収に努めた。
・外交の面で、田沼は俵物の生産や銅の専売制を実施し、長崎で貿易をさかんにしようとした
一方で、定信は鎖国を維持した。
○19世紀後半に、江戸を中心地に庶民が担い手となった、皮肉などの風刺の特色を持った文化を
化政文化という。

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Date
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・化政文化の文学において、小説では十返舎一九の東海道中膝栗毛や滝沢馬琴の
南総里見八犬伝などがある。
○俳諧では、与謝蘇村や小林一茶などがいて、川柳や狂歌が流行した。
・美術において、浮世絵が流行した。代表作は喜多川歌麿の美人画、歌川広重の
東海道五十三次、葛飾北斎の富岳三十六景などである。
他にも、歌舞伎や大相撲、落語が庶民の娯楽として広まったり、お伊勢参りが流行したりした。
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国学・本居宣長が大成した。仏教・儒教伝来以来の日本古来の思想を大切にするもの。
。
蘭学…8代将軍吉宗がキリスト教に関係ないものの輸入を許したことにより入ってきた。
ヨーロッパの学問や文化をオランダ語で学ぶもの
・蘭学の例としては、杉田玄白の解体新書や、伊能忠敬によるヨーロッパの測量方法で作った
正確な日本地図などがある。
○寺子屋という庶民に読み・書き・そろばんを教える場ができたり、藩校という、武士に儒学を
教える場ができたりと、教育が広がっていった。
○教育の広がりにより、本の需要が増えた。
◎外交についてのまとめ。
・1792年 ロシアのラクスマンが根室(北海道)に来航し通商を要求するが、幕府は
通商を拒否し、長崎入港許可証を与える。
○1804年
ロシアのレザノフが長崎に来航し、通商を要求したが、このとき、寛政の改革で
松平定信が鎖国を維持していたので幕府は通商を拒否。その後ロシアを警戒し、
蝦夷地を幕領にした。

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いこくせんうちはらいれい
・1825年.外国船が接近したらすぐ撃退せるという異国船打払令を出す。
・1837年 アメリカのモリソン号が、漂流した日本人の送還通商を求め来航したが、幕府は
問答無用で砲撃した。それを批判した蘭学者には重い処罰が下された。
ぱんしゃ ごく
これを蛮社の獄という。
○国内での出来事
○米価が上がったことで、大阪の奉行や役人たちが自分勝手な政治をしていた。それに
不満を抱いた大阪町奉行所の元役人である大塩平八郎が反乱を起こした。これを
大塩の乱という。
○大塩の乱は鎮圧されたが、幕領で、元幕府の役人が反乱を起こしたことで、幕府の権威が
低下した。
●その頃、天保のききんが大塩の乱などで混乱している社会の立て直しを目指す政治が老中である
水野忠邦によって行われた。これを天保の改革という。
ただくに
○江戸・大阪周辺の(譜代大名・旗本領を幕領にして、収入の増加と江戸大阪の防衛強化を
言ったが、大名や旗本の強い反対で中止になった。
○物価の上昇を防ぐために株仲間の解散を命じるが、効果がなく流通が混乱して失敗。
・庶民までのぜいたくを禁止にする厳しい倹約令を出すも、強い不満が生まれる。
○アヘン戦争で清がイギリスに敗れたことで危機感を抱き、異国船打払を撤回し、外国船に
まきや水、食料を与える対応に変更した。
・大名~庶民で強い反発を受け、政策を最後まで貫けず失敗、これにより幕府の権威が低下した。

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・雄藩・諸藩の中で財政改革が進み、その中で成功し、政治的な発言が高まった
藩のこと。
○雄藩は、薩摩藩、肥前藩、長州藩の3つが主である。
○雄藩の財政・軍事の改革において、専売制の実施、下級武士の登用、洋式軍の
導入などの共通点がある。

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