薄膜における光の干渉は, シャボン玉の色付きなどに見られる身近な現象であるとともに、
膜厚計測など工学的にも重要な現象である。 図1のように, 屈折率 n, 厚さdの透明なフィ
ルムに対して,入射角 Q1で波長の単色平面波の光が入射する場合を考える.ただし
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n> 1 とし,nは波長によらず一定とする.
経路 Ⅰ
経路ⅡI
日 2
B
図 1
C
検出器
BY
フィルム
0JJS bar
ASTRO AR
TEKS TERRES
OD TUALE
(い)の
[1] 下記の経路I, 経路ⅡI を進む光について考える. フィルム周囲の媒質は屈折率 1.00
の空気とする. 以下の問いに答えよ.
経路 Ⅰ : 点Aで屈折し, 点 B で反射し、点Cで屈折して点Dに達する経路
経路ⅡI: 点A'を通り, 点Cで反射し、 点Dに達する経路
(1)経路Iの点Aで屈折した光は,屈折角 62 の方向に進んだ. sing を n, Q を用い
て表せ.
(2) 経路Iの各点 A, B, C および経路ⅡIの点Cを光が通過する前後における波長および
位相の変化について,最も適切な選択肢を以下の①~⑥の中から選べ.同じ選択肢を複
数回選択してもよい。
波長は長くなり, 位相は変わらない.
(2) 波長は長くなり,位相は 180° ずれる .
(3) 波長は変わらず、 位相も変わらない.
(4) 波長は変わらず, 位相は 180° ずれる .
(5) 波長は短くなり, 位相は変わらない.
(6) 波長は短くなり,位相は180° ずれる.