せん
右の図は, 化学組成が硫化亜鉛ZnS である閃亜鉛鉱の結晶構造を示
している。 硫黄原子Sは, 一辺の長さαの立方体の単位格子の各頂点
と各面の中心 (面心)を占める。 一方, 亜鉛原子 Zn は, 各辺を2等分し
てできる8つの小立方体(体積は - )の中心を1つおきに占めている
8
この結晶格子において, Zn と Sの両方の原子を炭素原子に置き換える
とダイヤモンドの結晶格子となる。 √2=1.41, V3 = 1.73
(1) 閃亜鉛鉱の単位格子に含まれる Zn の原子数 n およびSの原子数
n を求めよ。
(2) この結晶の密度を表す式を書け。 ただし Zn および S の 1mol の質量をそれぞれ M1 および
M2, アボガドロ定数をNAとする。
(3) ある Zn 原子に接し, それをとり囲むS原子はどんな多面体を形成しているか。
(4) この Zn 原子とS原子との距離r (Zn-S) をαで表せ。
(5) このタイプのイオン結晶の構造で, 陰イオンどうしが接し,かつ, 陽イオンが周囲のすべて
陽イオン半径
の陰イオンに接するように位置している場合,
陰イオン半径
Zn
の値を有効数字3桁で求めよ。
(関西学院大・改)