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37. 晩疫反応の利用 ヒトや動物が,細菌やウイルスの感染が原因で一度病気になると、再度同じ病気には
ならないか,なったとしても軽度ですむことが知られている。これは、病原体や病原体の出す毒素に対して特異的
に反応する(a )が体内につくられるからである。この現象を病気の予防や治療に応用したものとして,(b
)療法や( c )療法などがある。( b )とは、病原体の死菌や弱毒化した生菌のことであり,これをヒト
や動物に注射すると,リンパ球の一種である(d )が( a)をつくってそれを血液中に放出する。その結果,
ヒトや動物は病気にかかりにくくなる。インフルエンザや狂犬病の予防接種などがその例である。もう一方の(
c)療法の代表的な例は,ジフテリアや毒へビにかまれたときの治療などである。こちらは,病原体や毒素をウ
マなどの動物に注射して得られた血液の成分をあらかじめ用意しておき,これを注射薬として用いるのである。
ABO式血液型の判定における血球の凝集反応も,上記と同様な反応の1つとみなすことができる。この反応は,赤
血球の表面にある( e )と,(c )中に存在する( i )の間で行われる。
上の文の(
2) 下線部のような免疫反応を特に何というか。
(33 短文記述】(c)療法には、 即効性はあるが,次のD, ②のような問題点もある。その理由をそれぞれ簡単に説明せよ。
の 一時的な効果しか期待できない。
(4) 843人分の血液検体を対象に,標準A型血清と標準B型血清を用いて, ABO 式血液型の検査を行い,次のX~Zのような
結果が得られた。各血液型の人数を求めよ。
X. 標準A型血清によって凝集が起きた検体数は, 322であった。
Y. 標準B型血清によって凝集が起きた検体数は,375であった。
Z. 両方の標準血清で凝集が起きた検体数と,どちらの標準血清でも凝集が起きなかったものとの比は1:3であ
った。
)に適する語句を入れよ。
2 同じ人に繰り返し行うことができない。
(5)【記述】 ABO式血液型の他に、輸血などの時に問題となる血液型としてRh式が知られている。Rh +の夫との間に、 Rh +
の子を第1子として出産した Rh -の女性が、再びRh+の子を妊娠した場合,流産したり, 生まれても貧血や黄だんにより
死亡してしまうことがある。その理油を説明せよ。