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3 貴族政治と国風文化
5[地方政治の乱れ】次の文章を読み, 下の問いに答えよ。
税の負担から逃れるために浮浪·逃亡や, 戸籍を届ける際に性別や年齢を偽る( ① )が増加した結果,
律令の制度が実態とかけ離れることが増えてきた。政府は班田収授の励行や公民負担の軽減などを実行
したが、効果はなく、9世紀になると班田収授の実施が困難になっていった。
そこで政府は大宰府に( ② ),畿内に官田などの直営田を設置し, 財源を確保しようとした。また,
院宮王臣家とよばれた,天皇と密接な関係にある有力な皇族貴族は, 私的に土地を集積し,下級官人や
地方豪族を家人として組織するなどして, 国家財政を圧迫するようになった。
902年,政府は( ③ )を出し,院宮王臣家の違法な土地所有を禁じるなどして,律令政治を建て直そ
うとしたが、この年を最後に, 班田を命じる史料は見られなくなった。914年に( ④ )が醍醐天皇に提
出した意見封事十二箇条には地方政治の乱れが指摘されている。
このような状況のなか,政府は国司に一定額の税の納入とひきかえに, 一国内の統治を任せるようにな
った。なかでも実際に任国に赴任する国司の最上席者は受領とよばれ,巨利を得ようと暴政に走ったため、
郡司や有力農民からしばしば訴えられた。一方,国司に任命されても実際には赴任せず,国司としての収
入のみ受け取る( ⑤ )も見られた。
受領は( 6 )とよばれる有力農民に田地の耕作を請け負わせ, 租 調·庸 公出挙の系譜に連なる
( 0 )や雑猛に系譜を持つ臨時雑役などの税を徴収するようになった。 租税単位の田地は,( ® )と
よばれる耕作請負人の名が付けられたため,名または名田とよばれた。
問1 空欄( )~( ® )に適する語句を答えよ。
問2 下線部について, 「尾張国郡司 百 姓等解」によってその暴政を訴えられた人物を答えよ。
ふろう
りつりょう
はんでんしゅうじゅ
れいこう
ざい。
ない
かんでん
いんぐうおうしんけ
け にん
いけんふうじ じゅう
か じょう
ずりょう
ふにん
ちょう よう
くすいこ
ぞうよう
みょう
みょうでん
うけおいにん
おわりのくにくぐん じ ひゃくしょうらげ
サとしまとゆ生
ようにん
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問2 藤原元命
問1
の
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6 田塔
の宮物
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かんもつ