国ス・中3
第五講座
寺
一・二年の復習⑦
Di
▽要点の整理
詩の種類
形式上の分類…定型詩、自由詩
②用語上の分類・・・文語詩、口語詩
詩の表現技法…比喩法(直喩法・隠喩法・擬人法)、倒置法、反復法、対
句法、体言止めなど。
基本問題
OOO
次の詩を読んで、あとの問いに答えなさい。
初めて子供を
初めて子供を
草原で地の上に下ろして立たせし時
子供は下ばかり向いて、
立ったり、しゃがんだりして
一歩も動かず
笑って笑って笑いぬいた、
こ
恐そうに立っては嬉しくなり、 そうっとしゃがんで笑い
そのおかしかった事
自分と子供は顔を見合わしては笑った。
おかしなやつと自分はあたりを見まわして笑うと
子供はそっとしゃがんで笑い
いつまでもいつまでも一つ所で
ゆうゆうと立ったりしゃがんだり
小さな身をふるわして
喜んでいた。
5
せんげもとまろ
ばのこと。
①この詩の種類を何というか。最も適当なものを次の中から選び、記号で答
えなさい。
アロ語定型詩
イ 口語自由詩
ウ 文語定型詩
エ文語自由詩
②この詩の表現技法とその効果について述べたものとして最も適当なものを
次の中から選び、記号で答えなさい。
ア全体に五・七音の語を用いて、定型のリズムを構成している。
イ比喩を用い、情景をわかりやすく説明している。
ウことばを繰り返し、感動の深まりを印象づけている。
エ倒置により感動を和らげ、余韻をもたせている。
③ この詩の鑑賞文として最も適当なものを次の中から選び、記号で答えなさ
い。
ア 地上で遊ぶ子供のおかしさをいらだちの目で描いている。
初めて地上に立った子供の喜びを温かい目で描いている。
ウ親に甘える子供のあどけなさを厳しい目で描いている。
エ 初めて草原に来た子供のおどろきを冷静な目で描いている。
学習のポイント
1 千家元麿「自分は見た」〈初めて子供を〉より。
自分の子供を初めて地上に立たせたときの、子供のはしゃぎぶりと、それを温かく
見守る作者の愛情が、生き生きと描き出されている詩である。
1 用語、形式のうえから分類してみる。「口語」とはふだん日常で使われていること
② 「笑って笑って」「いつまでもいつまでも」という表現に注目する。
③描写されている情景から、 子供の様子、作者の心情を考えよう。
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