次の詩を読んで、下の問いに答えなさい。
世界はうつくしいと (数字は行番号を表す。)
うつくしいものの話をしよう
いつからだろう。ふと気がつくと、
3うつくしいということばを、ためらわず
口にすることを、誰もしなくなった
5そうしてわたしたちの会話は貧しくなった。
6うつくしいものをうつくしいと言おう。
風の匂いはうつくしいと。渓谷の一
8 石を伝わってゆく流れはうつくしいと
9午後の草に落ちている雲の影はうつくしいと
遠くの低い山並みの静けさはうつくしいと
きらめく川辺の光はうつくしいと
おおきな樹のある街の通りはうつくしいと
3行き交いの、なにげない挨拶はうつくしいと
花々があって、奥行きのある路地はうつくしいと
雨の日の、家々の屋根の色はうつくしいと。
太い枝を空いっぱいにひろげる
晩秋の古寺の、大銀杏はうつくしいと。
冬がくるまえの、曇り日の、
南天の、小さな果い実はうつくしいと。
20コムラサキの、実のむらさきはうつくしいと
過ぎてゆく季節はうつくしいと
22 さらりと老いてゆく人の姿はうつくしいと。
3 1体、ニュースとよばれる日々の破片が、
4 わたしたちの歴史と言うようなものだろうか
2 あざやかな毎日こそ、わたしたちの価値だ
20うつくしいものをうつくしいと言おう
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6作者は、うつくしいものについて、どのようなものだ
とうたっているか。「自然」「日常」「永遠」という語を一
使って、四十字以内で書きなさい。
幼い猫とあそぶ一刻はうつくしいと。
2シュロの枝を燃やして、灰にして、かく
何ひとつ永遠なんてなく、いつか
8 すべて康にかえるのだから、世界はうつくしいと
田)
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