61.免疫のしくみと病気に関して, 以下の問いに答えよ。
免疫反応では、一般に自己のからだを構成している細胞や成分にはたらくリンパ球
は、死滅したりはたらきが抑えられたりしている。 このようにして自分自身に対する
免疫がはたらかなくなっている状態を7)]という。 一方で, 自分自身のつくる物質
を抗原と認識し、,免疫反応が起こる場合もある。このような病気を)]とよび,関
節リウマチなどが知られている。
(1) 文章中の に適切な語句を記せ。
(2) ワクチンを用いる予防接種では, 自然免疫にはなく,適応免疫だけがもつ2つの重
要な特徴がいかされている。この2つの特徴をそれぞれ 20字以内で答えよ。
(3) HIV によって引き起こされる後天性免疫不全症候群 (AIDS) を発病すると, 免疫機
能が低下し,通常では発病しないような弱い病原体の感染でも発病するようになる。
AIDS を発病するとB細胞が存在するにもかかわらず, 抗体を産生する能力が低下
する。B細胞の抗体産生能力が低下する理由を説明せよ。
(4) 4匹の正常なマウス(①~O)に抗原X, 抗原Yを表のように注射した。1回目の注
射後40日目に2回目の注射を行った。また2回目の注射後20日目に血液を採取し,
抗原XまたはYに対する抗体濃度をそれぞれ測定し, 図のような結果を得た。 表
のマウスD~のは図のマウスa~dのどれに対応するか答えよ。 ただし, 抗原Xと
抗原Yは同程度の応答を引き起こすが, 産生される抗体は全く異なるものとする。
表 マウスに注射した抗原
100
100
マウス
1回目
2回目
10-
10-
の
X
Y
の
Y
X
Y
Y
X
X+ Y
a
「b cd
a b c
d
図 マウス a~dの血液中の抗原XまたはYに対する抗体濃度
(15 関西学院大改)
Xに対する抗体(相対値)