とは何か』で、日本
を見
ドナルド・キーンも同様に「モノクロームの美
学習のねらい 筆者が主張する科学と技術の違いを対比的に整理し、現状における科学と技術の関係を理解する。
いけうち
池内
「文化」としての科学
文化と文明の意味や違いについては、昔から多くの論争が行われてきた。西洋では、
学問・宗教・芸術など 生活に関わるものを ■」、生産過程・経済行動・流通や
移動方法など人間の物質的所産に関わるものを <明」と呼ぶのが普通のようである。
その立場をとるなら、科学は文化の諸相の中核を成し、技術は文明の基礎と言うことが
できるだろう。
文化の諸相とは、文化を構成するものそれぞれが価値を持ち、それぞれに意味があっ
多様性・多重性があることを意味する。その意味で、科学は文化の多様性・多重性
を彩るうえで重要な役割を果たすのである。これに対し、農業文明、工業文明、情報文
明というように、文明は段階的に質が変化し、それに応じた独自の形態をとっていく。
社会の基幹部を成す産業構造が文明の形態を特徴づけるのだが、その基礎的な部分を構n
成するのが技術である。技術は物質にはたらきかけることによって文明の質を変化させ
「文化」としての科学
さとる
「その
ういう