尾
水管
えら
仙山口大
179 アメフラシの学習 図はアメフラシの
水管と尾とえらにつながるニューロンを模式的に
示したものである。 細胞aと細胞cは(ア) ニュ
ーロン, 細胞 b はえらの動きを指令する(イ) ニ
ューロン, 細胞dは(ウ) ニューロンである。
[実験1] 水管への刺激を2分ごとにくり返すと
慣れが生じ, えらを引っこめる反射行動が見られなくなった。 その個体の尾に強
い電気刺激を行うと, 脱慣れが生じて水管刺激によるえら引っこめ反射が再び見
られるようになった。 脱慣れが生じる前後で細胞aの活動電位の大きさに差はな
かったが, 細胞bでは慣れが生じているときだけ活動電位が小さくなった。
[実験 2] 神経系を神経伝達物質の一種であるセロトニンが放出できなくなる薬品で
処理した後, 実験1と同じ実験を行ったところ, 脱慣れだけが見られなくなった。
(ア)~(ウ)に当てはまる最も適当な語を記せ。
2学習とは異なり, 生まれつき備わっている定型的行動を何とよぶか。
(3)慣れを生じさせる変化は図の神経系のどこで起きていると考えられるか。 実験1
の結果に基づき, 理由とともに述べよ。
(4) セロトニンはどのニューロンから放出されていると考えられるか。 実験1と実験
2の結果に基づき, 理由とともに述べよ。 ただし, それぞれのニューロンはそれ
ぞれ1種類のみの神経伝達物質を放出するものとする。
[15 浜松医大 改]