例題 2 気体の分子量
RT
<16>
はく
アルミニ
ウム箔
ある純粋な液体を,内容積 350 mLのフラスコ
に入れ, 小さな穴のあいたアルミニウム箔でふた
をした。 これを, 右の図のように沸騰した水 (97
℃)につけて完全に蒸発させた後, 室温に戻して沸騰石
液体にした。 この液体の質量を測定すると, 1.0
gであった。 大気圧を1.0 × 105 Pa として こ
の液体の分子量を求めよ。 ただし, 室温における
液体の蒸気圧は無視できるものとする。
解 97℃でこの液体はすべて蒸発し, フラスコ内の空気がすべて追い出され
る。 フラスコ内は蒸気だけで満たされ, その圧力は大気圧と等しい。
小さな穴
アルミニウム箔
内容積 350mLの
フラスコ
純粋な液体
97℃ 温水
放冷
蒸気圧の
大気圧の
純粋
=
大きさ
大きさ
液体
気体の状態方程式から導かれた式〈15〉に, R = 8.3 × 103 Pa・L/(K・mol),
1.0g
p = 1.0 × 10Pa, V = 0.350 L, w = 1.0g, T = (97 + 273) K を代入
して,モル質量 M を求める。
M =
WRT 1.0g x 8.3 × 10° Pa・L/(K・mol)×(97 + 273)K
DV
=
= 87.7 g/mol
1.0 x 105 Pa x 0.350 L
類題 2 27℃ 83 104において ただ出の適
答 88