a日 10 文章中の下線部cについて,妊娠検査楽には『イムノクロマト法』という手法が利用されている。膜上
を被検体が試薬を溶解しながらゆっくりと流れる,毛細管現象を応用した免疫測定法である。妊娠検査
薬で用いられる抗原は受精卵が着床すると,胎盤の中で作られるヒト紋毛性性腺刺激ホルモン(hGC)と
いうホルモンである。通常,妊娠していなければ尿中に排出されないため, hCG は妊娠しているか調べ
るマーカーとして用いられている。検体(妊娠検査薬では尿)中の抗原は検体滴下部にあらかじめ準備さ
れた抗体 A と免疫複合体を形成しながら膜状を移動し,膜状上のライン L にあらかじめ用意された抗
体Bが免疫複合体を捕まえて固定する。膜上のライン Lzにも抗体Bと異なる抗体Cが用意されており,
ラインL」を通過してきた物質を捕まえて固定される。ある抗体に結合している標識のみが目視によって
サインとして認識され,ライン Liは判定サイン(妊娠していればサインが現れる),ライン L2は確認サイ
ン(妊娠しているかどうかにかかわらずサインが現れ検査の終了を示す)として判定される。最終的に検
体となる液体は吸収パッドで吸収される。検査薬は検査が行われなければライン L1, ライン L2のいずれ
もサインを示すことはない。抗体 A~C は以下のI~Ⅲのいずれかで説明できる。抗体の説明の組み合
わせとして最も適当なものを下の0~6から1つ選べ。
22
I 抗原である hGC と結合するが標識をもっていない抗体
II 抗原であるhGC と結合して標識をもつ抗体
I 抗原であるhGC とは結合しないが他の抗体と結合する抗体
なA
対丁こ )(X) ()
検体
Y抗体A
Y抗体B
?抗体C
3.0
2.0 ①
o hGC
ふUは の
間 ~横 0 ()
0gm
ト
ラインL
ラインL2
吸収パッド
A
図 妊娠検査薬の模式図 方 メなるみち の
0 CoE ea000
CHFO+00 PO
A
B
C
A
B
C
I
I
I
I
II
I
I
I
I
II
II
I
自|目|日
○|O|O
○|O|O