塩化ナトリウム（NaCl）では、ナトリウムの電気陰性度が低く、塩素の電気陰性度が高いため、電気陰性度の差が非常に大きい。
その結果、ナトリウムは電子を失って陽イオン（Na⁺）になり、塩素は電子を受け取って陰イオン（Cl⁻）となる。
このように電子が完全に移動してできる結合をイオン結合という。
一方、塩化水素（HCl）は、水素と塩素の電気陰性度の差が中程度であり、電子の完全な移動は起こらず、電子対を共有する共有結合が形成される。
ただし、塩素の電気陰性度が高いため、共有電子対は塩素側に偏り、極性共有結合となる。
このように、電気陰性度の差が大きいほど電子の移動が起こりやすく、イオン結合が形成される。差が小さい場合は共有結合となり、差が中程度なら極性共有結合となる。
こんな感じだと思います☺️
