理屈の厳密さと、わかりやすさのバランスがよいのは
池田洋介「入門問題精講」旺文社
文字を追うのが普通にできる水準は求められます
理屈よりは「これを押さえればうまくいく」と割り切って
使い方を対話の中である程度掘り下げてくれるのが
きさらぎひろし「やさしい高校数学」学研
途中式の省略が少ない、という点では
坂田アキラ「面白いほど〜」KADOKAWA
注意点は、人を選ぶ文体であることと、
分野別なので全分野揃えようとすると負担なことです
既に習った分野で、教科書の例題でもいいのですが、
模範解答の1行1行の説明を自分で入れていくのが
一つおすすめです
ある行から次の行へ、どう式変形しているのか言う、
ある行で使われている定理はなぜ使うのか言う、
といったことが、すべての行についてできれば、
おのずと「説明がないと理解できない」が減っていきます
なぜなら、人の答案(模範解答)を客観的に見ることで、
説明が足りなくてわかりづらい表現が実感できたり、
理屈(どうやったか、なぜやったか)を大事にする
姿勢が身につくからです
これにより、行間を補う力が徐々に養われます
(すぐには改善しません)
なお、最初のうちに未知の分野でこれをやると、
わからなくて進まないので、まずは
だいたいわかっているはずの分野で
やってみてください