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グラフからわかることは、1950年をピークに、デトロイト市の人口は減少する一方で郊外の人口は増加しつづけ、1960年以降は郊外の方が多くなっていること。
地図からわかることは、デトロイト市の住民の平均世帯所得が、郊外の住民の平均世帯所得よりも低いこと。
これらの図から、デトロイトの人口の動きについてわかることは…ありません。
たぶん、問題を作成した人は、「デトロイトの住民のうち比較的世帯所得の多い人は郊外に移住している」と答えさせたいのかなあと思います。

でも、この資料では「推測」することしかできません。
はっきりわかるような資料なら、もう1つ、2枚目の地図と同じ範囲で人口増加率を示した地図を載せるべきでしょう。
というのは、2枚目の地図で、どこまでが「デトロイトの郊外」の範囲なのかがわからないし、この地図の範囲でどこが人口が増えているのかもわかりませんから。ひょっとしたら、所得がそれほど高くない地域で増えているかも知れません(低賃金労働者が家賃の安い地域に、という理由で)。「所得の高い人は、広い土地を求めて郊外の住宅地に移住し、自動車で通勤する」という知識がある人は、そのことを前提として資料を見てしまっていて、おかしな問題になっているんじゃないかと思います。

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